k ページ11
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隣では相葉さんが拾った写真を手に不自然に固まっている。
「…相葉さん？」
慌てて後輩くんに渡したのを覗き込んでみると…
それは、洒落たスーツで胸に花を刺したマサトと腕を組んで進むドレス姿のAの写真。
チャペルから出てきて、2人で新郎新婦を先導して歩いている一枚で。
庭園の美しい花々に囲まれて、明るい日差しの下…
新郎新婦と共に笑顔で色とりどりのフラワーシャワーを浴びながら、背の高いイケメン君が華奢な彼女を堂々とエスコートしていて――――
「……」
「ああ…この人が自分の代わりにアッシャーを代わってくれた人ですよ。なんかこちらもお似合いだなー」
何も知らない後輩くんが悪気なく呟く。
人前では腕を組むことすら許されない自分とは対照的に、他の男がAとまるで周囲の人に祝福されているお似合いの2人の画であるかのように見えてしまうという事実。
「…あ、ほらこの写真なんてチーフたちより代役さんたちの方にピントが合ってて、こっちの方が新郎新婦みたいですよ(苦笑)」
後輩くんが手にしているのは、記念撮影をしているニッシー達を笑顔で見つめている2人の写真。
眩しそうに微笑んでいるAと、彼女を見つめているマサト。
「…へー、そ？オレにはぜんっぜんそう見えないけどねー」と、彼はニッコリ笑って即否定。
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後輩くんと別れて相葉さんと自車へ。
車に乗り込みながら、目に焼き付いているのは先刻の写真の中の彼女。
艶やかなドレス姿、フラワーシャワーの中でエスコートされている笑顔、新郎新婦を見つめている眩しそうな表情。
自分が一緒に連れて行けない明るい場所、自分にはさせてやれないシチュエーション、自分の居ない世界で綺麗に微笑んでいるA。
前に進むと決めた。
ただ…どう進んだとしても。
現実として結婚なんて簡単にはできない。
Aはそれでいいよ、と言った。
気持ちは既に伝えてある。
Aの気持ちも知っていて、もう離すことはないと確定しているのだから、何も不足は無いはずなのに。
未だに胸の奥で燻る、この苛立ちと焦燥感は何なのか。
そんな彼の内心を知ってか知らずか、相葉さんが明るく「…よし！そんじゃあ行きますか！」と彼の車の運転席からナビを検索。
「ねえニノ、翔ちゃんのプレゼントだけどオレが思うにね――――…」
ナビに出た小さな店を目的地に設定しながら、相葉さんがニッコリ笑う。
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kico(プロフ) - 麻衣さん» 麻衣さん、こちらこそ長い間ありがとうございます！そうですね、ラストはリアルタイムのお話を経て今へと繋がっているので、一途な2人の未来をそのようにおっしゃって頂けてとっても嬉しいです(〃ω〃)これからもきっと2人で手を取り合って歩いて行くのだと思います^^＊ (2020年6月9日 10時) (
レス) id: 890f6f329d (このIDを非表示/違反報告)
kico(プロフ) - すりおろし梨。さん» →2人で大切に生きてゆくのだと思います。そして正々堂々と他の4人と共に欲しい未来を手に入れるのでしょう(*´ω`*)現実はいろいろありますが、リアルの二宮さんも本当の意味で幸せであってくれたらいいなと私も同じく願っています。本当にありがとうございました♪ (2020年6月9日 10時) (レス) id: 890f6f329d (このIDを非表示/違反報告)
kico(プロフ) - すりおろし梨。さん» 梨さーん！最後までお付き合いいただきありがとうございました(感涙)！梨さんのコメントにもたくさん励ましてもらってきました。とても心強かったです。なんとお礼を言ったらいいか^^＊この話の2人はこれからも周囲の人々に感謝しつつ閉ざされた世界での幸せな時間を→ (2020年6月9日 10時) (レス) id: 890f6f329d (このIDを非表示/違反報告)
kico(プロフ) - 沙羅さん» 長い間ありがとうございます！嬉しいお言葉に涙が！！こんな彼女だったら…こんな恋愛だったら…と自分勝手な願望を詰め込んだ妄想なので沙羅さんに大好きだと思って共有して頂けていること最高に嬉しいですし、そんな風に言って頂けて照れます//でもとっても幸せ＞＜// (2020年6月9日 10時) (レス) id: 890f6f329d (このIDを非表示/違反報告)
kico(プロフ) - 五十嵐 楓さん» 五十嵐さんありがとうございます！キュンキュンしてもらえました？わーい嬉しいな^^＊完全自己満足な妄想なのですが可能な限りリアルに寄せたフィクションを目指して書いているのでそう言って頂けて小躍りして喜んでいます(≧∇≦)嬉しいコメントありがとうございました (2020年6月9日 9時) (レス) id: 890f6f329d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kico
| 作成日時：2020年2月13日 23時
