早ぇな…さすがＪ。 ページ13
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「ちょっと相葉くん、今のそれ、どっかの戦隊ものに出てきたら超強そうな響きだけど、一体なに(笑)？」
「あ！それわかる！確かに戦隊ものっぽいよね！！
ブライズファルコンとかブライズドラゴンとか、そーいう戦士、いそうだもん(笑)！」
「ファルコンにドラゴン！いいねえ、戦隊あるあるだな(笑)」
「いやいや…翔さんも相葉さんも、話の方向性おかしいでしょ」
「でも、松潤、ほらありそうじゃん！ブライズだから、全員タキシードでさ！こーやって胸のバラ投げたりとか(笑)！！」
視界の端で、ドヤ顔で楽しそうに投げるポーズしてっけど…
お前、それじゃどっかの美少女戦士アニメのタキシードな仮面もどきだわ(笑)。
「ふはは！相葉くん、それすんごいシュール(笑)！
戦隊ものなら、紅一点はどうするの？」
「女の子はねー、ブライズ…
あ！そのまま“ブライズメイド”でいけるじゃん！ウエディングドレス着て、ブーケアターック！！って(笑)」
「…いや、だから相葉さん、その設定だと花嫁でしょ。ブライズメイドは立会人だから…」
「待って松潤(笑)、オレ、相葉くんの“ブーケアターック！！”個人的に超ツボなんだけどー(笑)！」
おバカな発想に翔ちゃんの笑いが止まんなくて、寝ていたオジサンまで顔を向けてぼそりと呟いた。
「…んじゃ、全員揃ってブライズマンかぁ…」
「あれ、智くん起きてたの？」
「夢の中でタキシードの戦隊もの見てた(笑)」
おおおー！ブライズマンだー！！…と盛り上がってる相葉さんたちを置いて、潤くんが苦笑いをしてコーヒーを手に立ち上がり、俺の隣に座る。
「…やってらんねーわ(笑)」
「好きだよねー、戦隊話」
笑って相槌を打ちながら視線はゲーム機と睨めっこ。
「Ｊは子供の頃、結構見てたんでしょ？オレ、そーいうの全然通って来なかったからなー」
「うん。でも、さすがにブライズマンはナシだね(笑)」
ははっと軽く受け流してゲームを続けてると、潤くんが「ああ、そうそう…」とオレを見た。
「…ニノ行かないって聞いたけど」
「ん？どこ？」
「あいつの結婚式」
「ああ…」
もうあいつから情報入ってんだ。
早ぇな…さすがＪ。
「…うん、行かない。ちょっと難しいかなーって」
「どっちが？ニノ？それとも…Aちゃん？」
「え…」
Aの名前が出てくるってことは、何だよ、やっぱＪも例のドレスコード前提じゃん…と苦笑した。
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作者名：kico
| 作成日時：2017年9月27日 15時
