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そっちの派閥はトップというよりも、そのトップを取り巻く一部の幹部たちが暴走気味で制御不能になってるって聞いてる。
うちのマネージャーの話によると、他の派閥を崩すのに躍起になっていて、オレに限らず他グループのアイドル本人や関係者に、あらゆる手を使って揺さぶりをかけているとかいないとか。
本人へのハニートラップはよく聞くけれど、まさかこんな子供じみた手でオレからAを引き離そうとするなんてね。
それに、別件だけど。
上から目線で敵意剥き出しのイケメン君もムカつくけど、飄々としてるこいつもすっげームカつく。
こんな奴のどこがオレに似てんだよ。
全然似てないっての！
「あのヒトさ、何事にもすんごい一生懸命で自分のことより人のことばっか考えてて、すっげ真面目でさ。
上から何言われたんだか知んないけど、あんたの逆指名のおかげでAは辞める覚悟までしたからね。ちょっとあんたにひとこと言っとこうと思って」
「逆指名はやめたよ。こんな裏事情の為に、彼女のように仕事がちゃんとできる人が辞める必要なんてない。そこまでして義理立てすることじゃないんだから」
「聞いた。でも、結局、あんたどっちの味方なの？
Aへの電話もわざとAのやる気を削ぐ話をして、いかにも裏があるってわかりやすく教えてくれたんだよね？そんなハナシしなけりゃ、Aは業務命令だからと内示を受けてたんじゃない？」
「……」
オレの言葉にそいつは苦笑した。
「そうね。確かにわざと言った。でも、べつに正義感からじゃない。何だろうな…フェアじゃない…って思ったんだよね」
「フェア…？」
「そう。だってさ、何も知らずにこっちに来れば、想像以上の特別待遇に何かおかしいと気付くでしょ。そのカラクリを後から知ってしまった時に落胆する彼女を俺は見たくなかったの。
だから、先に手の内を少しだけ見せた。その上で、彼女がこっちに来ることを選択するならそれはそれでいいと思ったんだよね」
「……」
「最初はね、確かに上司の指示通りに動いていただけだった。
言われた通りの組織として立ち上げるのには抵抗があったけど、使える人材に来て欲しかったのは事実だから。
少々強引な手を使っても構わないと言われてたんで、叔父さんのことも持ち出させてもらった」
「あんたさ、もしかしてAの叔父さんの主治医とやらとも繋がってんの？」
「いいや、若先生は何も知らないよ」
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kico(プロフ) - もちさん» あんな展開でしたから不安になりますよね＞＜言葉にせずに伝わることもたくさんあるんだけれど言葉にすることで初めて正しく通じることもあって…誤解や思い込みが重なりましたがちゃんと言葉にすることができてよかった^^＊もちさんありがとうございました！ (2019年9月28日 7時) (
レス) id: 890f6f329d (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - この2人はどうなってしまうのだろうか…と時々不安を感じながら、でも、きっと分かり合えると信じて読んでいました。お互い分かっているようで、やっぱり言葉として表現しないと通じないものだなと感じさせられました！ありがとうございます！ (2019年9月28日 4時) (レス) id: c96fed03c3 (このIDを非表示/違反報告)
kico(プロフ) - miさん» こんばんは^^読む専門で問題なしですよ^^＊このような妄想話を読んでくださっていることに感謝ですし、こうしてコメントまで…(嬉涙)ありがとうございます！書きたいことを好き勝手にだらだら書いていますのでmiさんの温かいお言葉が嬉しすぎて小躍りしています(//∇//) (2019年9月28日 2時) (レス) id: 890f6f329d (このIDを非表示/違反報告)
mi(プロフ) - こんばんは。いつも読む専門ですみません。丁寧に物語を進めてくださることで、情景や感情の動きがとてもわかりやすいです。2人が同じ未来を描いていける想いを重ねられることが何より幸せですね。続きのお話も楽しみにしています。無理をされませんように…。 (2019年9月27日 22時) (レス) id: b388220049 (このIDを非表示/違反報告)
kico(プロフ) - 亜衣さん» 2人がこれからどんな未来を手に入れるのか^^＊だらだら好き勝手に独りよがりな妄想を晒しているだけのお恥ずかしい私ですのでとんでもない(苦笑)でも愛だけは籠めまくっていますので、ええ(エッヘン！笑)この先もまた一緒に共有して頂ければ私も幸せです(≧∇≦) (2019年9月27日 10時) (レス) id: 890f6f329d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kico
| 作成日時：2019年8月25日 6時
