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「仲が良くて理解し合えていて…本当に似合いの2人だった。この事務所を2人で立ち上げて、わしの居場所も作ってくれた。
わしは姉さんと義兄さんには本当にいろいろと世話になってねえ。今でも頭が上がらんのだよ」
叔父さんは懐かしそうに思い出を辿っていて…。
きっとそこには叔父さんなりの歴史がまたあるのだろう。
穏やかに笑う叔父さんは、それ以上は語ろうとしなかったけれど。
「お前が姉さんにとっての義兄さんのような人に出会えたのなら良かった。甘えていい人には甘えなさい。お母さんのように」
「叔父さん…」
「わしには子供はいないが、Aとヒロが子供みたいなものだ。
お前たちには本当に幸せになって欲しいと思っているよ。それを見届けるのが姉さんたちへの何よりの恩返しだと思っているし、また、ヒロが姉の幸せを願う気持ちもよくわかる。これからのことはその人ともよく考えなくてはならないよ」
「うん…。それでね、来年の春以降の話だけれど…後でヒロと3人で話さなきゃと思っていて、私、こっちに…」
ピンポン、と事務所のインターホンが鳴った。
「ちょっと待ってておくれ。業者だろうから」
叔父さんがどっこいしょ、と腰を上げる。
「代表者を変更しなくてはならないからね。また手続きがいろいろと面倒くさいんだよ(笑)」
「代表者を変更？」
「おや、ヒロに聞いていないかい？Aにも話さなければとヒロは言っていたがねえ…」
ピンポンとまた音がする。
「はいはい、今行きますよー…」
叔父さんは事務所の方に大きな声で返事をして、ゆっくり奥へと歩いていくと、境の扉を開けて事務所へと消えていった。
＋＋＋
代表者の…変更…？
なんだろう…。
これまで設計事務所のことにはまったくノー-タッチだったから、本当にここで働かせてもらうとなったら、そういうことから教えてもらわなきゃいけない。
よし！と私が立ち上がったのと、「ただいまー」とヒロの声がして自宅側の玄関が空くのが同時だった。
「お、姉ちゃんおかえり！…あれ、叔父さんは？」
「うん、ちょうど今、事務所の方に業者さんが来たみたいで…。ねえ、代表者の変更って言ってたけど、どうするの？」
「ああ、うん…。あとで、叔父さんがいる時に話すよ。その前に確認だけど…姉ちゃん本当にこっちに帰って来るの？」
「…うん。みんなで話した結果次第ではそうなると思ってる」
「よっしゃー！」
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kico(プロフ) - もちさん» あんな展開でしたから不安になりますよね＞＜言葉にせずに伝わることもたくさんあるんだけれど言葉にすることで初めて正しく通じることもあって…誤解や思い込みが重なりましたがちゃんと言葉にすることができてよかった^^＊もちさんありがとうございました！ (2019年9月28日 7時) (
レス) id: 890f6f329d (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - この2人はどうなってしまうのだろうか…と時々不安を感じながら、でも、きっと分かり合えると信じて読んでいました。お互い分かっているようで、やっぱり言葉として表現しないと通じないものだなと感じさせられました！ありがとうございます！ (2019年9月28日 4時) (レス) id: c96fed03c3 (このIDを非表示/違反報告)
kico(プロフ) - miさん» こんばんは^^読む専門で問題なしですよ^^＊このような妄想話を読んでくださっていることに感謝ですし、こうしてコメントまで…(嬉涙)ありがとうございます！書きたいことを好き勝手にだらだら書いていますのでmiさんの温かいお言葉が嬉しすぎて小躍りしています(//∇//) (2019年9月28日 2時) (レス) id: 890f6f329d (このIDを非表示/違反報告)
mi(プロフ) - こんばんは。いつも読む専門ですみません。丁寧に物語を進めてくださることで、情景や感情の動きがとてもわかりやすいです。2人が同じ未来を描いていける想いを重ねられることが何より幸せですね。続きのお話も楽しみにしています。無理をされませんように…。 (2019年9月27日 22時) (レス) id: b388220049 (このIDを非表示/違反報告)
kico(プロフ) - 亜衣さん» 2人がこれからどんな未来を手に入れるのか^^＊だらだら好き勝手に独りよがりな妄想を晒しているだけのお恥ずかしい私ですのでとんでもない(苦笑)でも愛だけは籠めまくっていますので、ええ(エッヘン！笑)この先もまた一緒に共有して頂ければ私も幸せです(≧∇≦) (2019年9月27日 10時) (レス) id: 890f6f329d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kico
| 作成日時：2019年8月25日 6時
