妹 ページ3
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「…あっ、Aお姉ちゃんだ！」
「え！？サナちゃん！？」
「はい！きゃー、Aお姉ちゃん、久しぶりー！！」
笑顔で駆け寄ってくるサナちゃんは、見慣れていたショートカットにくるんとウエーブがかかり、背も伸びていて…あの頃の面影を残したまま立派な大人の女性になっていた。
「わあ、サナちゃん、会わない間に綺麗になっちゃって！！」
「Aお姉ちゃんの方こそ！雰囲気は昔のお姉ちゃんのままなのに、都会で洗練された働く女性って感じがする！綺麗だし、かっこいいし！
ヒロくんから聞いてはいたけれど、びっくりしちゃった！！」
「サナちゃん、いつも顔を出してくれてすまないねえ。Aと会うのはそんなに久しぶりだったかね？」
「はい！いつぶりかなあ…なかなか会う機会がなくて…」
「うん、私も全然帰っていなかったし。もうずいぶん会ってないよね」
最後に会ったのが、確かヒロの成人式の時だっけ？
それ以来ということは、もう6〜7年は会っていない計算になる。
「そうそう、ヒロから聞いたよ。あんな弟だけどよろしくお願いします。結婚おめでとう！」
「ありがとうございます///！改めて言われると照れちゃうけど、これからは妹として末永くお世話になります！」
「こちらこそ。またおじさん、おばさんには日曜日に改めてご挨拶させてもらうつもりだけど」
「うん！お父ちゃんもお母ちゃんもAお姉ちゃんに会うのを楽しみにしてるって！」
「ほんと？嬉しいな、おじさんとおばさんも変わりはない？」
「全然！2人とも元気で今でも八百屋やってるの。お父ちゃんなんかね、結婚するって言ったら『貰い手があってよかった！ヒロ君にサナの面倒を見てもらえるならもう安心だ』なんて言うの！ひどいでしょ！」
「逆だよねー(笑)。しっかり者のサナちゃんにヒロをお願いできて、私も叔父さんもひと安心なのに」
「でしょー！？Aお姉ちゃんありがとう！わかってくれて嬉しい(笑)！」
2人でそんな話をして盛り上がり、叔父さんがうんうんと頷いた。
「本来なら日曜日にはわしもきちんとご挨拶すべきなんだろうが、この足だからねえ。Aも帰って来てくれたことだし、食事会はヒロとAに任せたよ。
ありがたいことに、サナちゃんのご両親はよくここにも顔を出してくれるからねえ。わしは、その時にまた改めてご挨拶させてもらうとしよう。サナちゃんからもよろしく伝えておくれ」
「わかりました！」
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作者名：kico
| 作成日時：2019年1月18日 12時
