吐息 ページ10
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覚えてる。
初めて和也と夜を一緒に過ごしたあの日。
始まりとなった唇へのキスは、名前を呼ぶきっかけを探していた私に和也がくれた“ご褒美”という名の口実。
忘れるはずがないよ。
だって。
私も、あの時…
和也にちゃんと唇にキスして欲しかったもの…///
意地悪な和也の左手の親指が、あの時のように私の唇を優しく辿る。
ああ、悔しい…。
いつもそうだ。
すぐにいっぱいいっぱいになってしまう私を、和也は簡単に翻弄してくる。
私の気持ちなんて、聞かなくても知ってるくせに…。
「ん？」
「…ずるい」
「何が？」
「私ばっかり…こんなに和也のこと…」
「……」
「……」
「…続き」
「え…？」
「『私ばっかり』…何？」
「うっ///」
「…最後まで言いなさいよ、ちゃんと」
また意地悪！
意地悪だけど…
和也が、上目遣いに私を見た。
長い前髪がはらりと落ちて、その眼差しが一気に色を帯びる。
色っぽくて、また胸がキュンと締め付けられた。
そんな風に言われたら、私は抗えないって…
ねぇ、和也は知ってた…？
“好き”って気持ちは会うたびに膨らんで。
いつか…
この言葉に収まらなくなって、溢れ出してしまったらどうしよう…。
「A…」
名前を呼ばれて、胸がまた甘く疼く。
素直に言葉で告げるのは悔しくて、精一杯の大胆な行動のつもりで思い切って和也の首を引き寄せてみた。
覗き込んでくる眼差しは意地悪な笑みを湛えたまま。
こんな私の行動なんてお見通しだったのかもしれないけど。
だけど…
見つめ合った薄茶色の瞳の奥に、切ないまでに強く求められているような気さえしてきて…。
「…好きなの…和也が大好き///」
素直な気持ちが溢れて、零れていく。
私ばっかりこんなに好きで、悔しいけれど。
意地悪で翻弄されてばかりだけど。
そんな和也が、どうしようもできないくらい大好きだから…。
和也の耳元で、正直な気持ちをそっと囁くと。
「…ばーか」
笑いながら、顔が私の首筋に埋められた。
首にかかる吐息が熱い…
ギュッと強く抱き締められて、もう息が止まりそう…。
「…Aばっかなワケ…ないでしょ？」
呟き声が耳に小さく、でも甘く響いてきて…
ああ…
これだけで心が満たされて、泣きそうだ…。
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kico(プロフ) - しろさん» しろさん、来てくれると信じてくれててありがとう！そう思ってくれてて嬉しい＞＜///やっぱり足んないですよ、ええ(笑)！補給しなくちゃ^^///ええ、もうたっぷり！キャー♪ベタな展開ではありますが、二宮さんの心情にニヤリとしつつまたお付き合い頂けたら幸せです^^＊ (2015年10月10日 5時) (
レス) id: 878d76093f (このIDを非表示/違反報告)
しろ(プロフ) - 二宮さーん！やっぱり足んないですよね(笑)二宮さんなら来てくれると思ってましたw大好きな彼女がしつこくせまられてたらイヤですもんね！ (2015年10月9日 20時) (レス) id: 30aeae7aa3 (このIDを非表示/違反報告)
kico(プロフ) - ↓というレスをしたつもりでした;;ごめんなさい！！ダメダメじゃん私！！遅レスで大変失礼しました><！！…マジックは、私も映像をしろさんに見てもらいたい！！私の下手な文章より絶対何十倍もカッコいいよ^^//でしゃばり谷山氏、実は二宮さんに思惑が…！？(笑) (2015年10月8日 6時) (レス) id: 878d76093f (このIDを非表示/違反報告)
kico(プロフ) - しろさん» バレないように…って言うのがね、もどかしいよね^^;でも黙ってられないだろうし(ムフフ)。そんな二宮さんの悶々とした葛藤が背景にあっての言動を感じてもらえたらいいなあ^^/// (2015年10月8日 5時) (レス) id: 878d76093f (このIDを非表示/違反報告)
しろ(プロフ) - わ！二宮さんのマジック姿すてき(*^_^*)これ映像で見たいな〜。なんて(笑)そしてまた谷山氏でしゃばりだな〜w (2015年10月7日 19時) (レス) id: 30aeae7aa3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kico
| 作成日時：2015年9月18日 13時
