半円形 ページ41
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「…え？」
「『え？』じゃないよ。そ、アナタよ、アナタ！！」
振り向くと、和也がこっちを見ていて、指先で私を呼んでいた。
和也だけじゃなく、大道具さん、衣裳さんたち、それから隣にいた相葉さんまでもが、なぜだかワクワクした顔で私をじっと見てる。
「な、何ですか…？」
「いーから、黙って今すぐこっち来て！ほら、早く！！」
「は、はい…。あ、谷山くんゴメンね？」
「え？…あ、ああ…」
よくわからないけど、こっそりホッと安堵の息を吐き、涙腺を引き締めて、言われるまま和也たちのテーブルに行ってみた。
「はい、まずは、ここ座って。こっち…オレの方向いてね」
右隣の席を左手でぽんぽんと叩かれて、素直に和也の方を向いて、そこに座る。
「はーい、じゃ、訳がわかんないだろーから、もう一度このお嬢さんにも説明しましょーかね。
つまり、このカードは魔法のカードでね。意思を持ったカードなの」
和也が左手のカードの山を慣れた手つきで切った。
トントンと左手でカードを揃え、数字の書いてある表を下にして伏せてテーブルに置き、左手をしなやかに滑らせると、カードはあっという間に綺麗な半円形の弧を描いて、さーっと広がっていく。
すごい…。
１人でやってるのを時々目にするけれど、いつ見ても本当にすごい。
和也の左手の動きに吸い寄せられていると、なぜか、ふふん…と笑われた。
「このカードの山から、４人のお姫様が逃げ出して…
って、ここにいる人たちには、そこまで見てもらったんだよね」
「すごかったんだよ、Aちゃん！！
ニノがね、こーやって４枚のＱを重ねて手をパンって叩いたら、その４枚が全然違うカードになっちゃったんだから！！」
相葉さんが、興奮気味に教えてくれる。
「で、その後で、衣裳さんたちと大道具のお兄さんの３人に、１枚ずつ好きなカードを引いてもらったの。
見てのとおり、逃げたＱは山にはないから、当然、それ以外のカードだよね」
衣裳さん２人と大道具のお兄さんの前に、和也の説明の通り、それぞれが引いた数字のカードが１枚ずつ表にして置いてある。
「で、これから、ここにいる４人の王様が、そのお姫様を探しに追い掛けることにしまし…た！」
「た！」と同時に、和也の指が、伏せたカードの一番下の一枚を表に返す。
すると、半円形に広がっているカード全てが、一瞬で表に返った。
鮮やかな流れに、思わず全員から歓声が上がる。
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kico(プロフ) - しろさん» しろさん、来てくれると信じてくれててありがとう！そう思ってくれてて嬉しい＞＜///やっぱり足んないですよ、ええ(笑)！補給しなくちゃ^^///ええ、もうたっぷり！キャー♪ベタな展開ではありますが、二宮さんの心情にニヤリとしつつまたお付き合い頂けたら幸せです^^＊ (2015年10月10日 5時) (
レス) id: 878d76093f (このIDを非表示/違反報告)
しろ(プロフ) - 二宮さーん！やっぱり足んないですよね(笑)二宮さんなら来てくれると思ってましたw大好きな彼女がしつこくせまられてたらイヤですもんね！ (2015年10月9日 20時) (レス) id: 30aeae7aa3 (このIDを非表示/違反報告)
kico(プロフ) - ↓というレスをしたつもりでした;;ごめんなさい！！ダメダメじゃん私！！遅レスで大変失礼しました><！！…マジックは、私も映像をしろさんに見てもらいたい！！私の下手な文章より絶対何十倍もカッコいいよ^^//でしゃばり谷山氏、実は二宮さんに思惑が…！？(笑) (2015年10月8日 6時) (レス) id: 878d76093f (このIDを非表示/違反報告)
kico(プロフ) - しろさん» バレないように…って言うのがね、もどかしいよね^^;でも黙ってられないだろうし(ムフフ)。そんな二宮さんの悶々とした葛藤が背景にあっての言動を感じてもらえたらいいなあ^^/// (2015年10月8日 5時) (レス) id: 878d76093f (このIDを非表示/違反報告)
しろ(プロフ) - わ！二宮さんのマジック姿すてき(*^_^*)これ映像で見たいな〜。なんて(笑)そしてまた谷山氏でしゃばりだな〜w (2015年10月7日 19時) (レス) id: 30aeae7aa3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kico
| 作成日時：2015年9月18日 13時
