妨碍 ページ40
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「ええっ！連絡先…！？」
――谷山もお前を狙っていたから、気を付けた方がいいんじゃないか。
直感的に、マサトのあの言葉を思い出した。
谷山くんとは個人的な接触を持つべきじゃない、と、心の中の正直な私が警戒する。
だけど。
そんなに親しくなくても、同期同士って、訊かれたら普通に連絡先を教え合っているよね…。
実際、私だって、連絡先交換している同期はたくさんいるし…。
どうしよう…。
拒む理由が“何となくイヤだ”という感情以外に見つからないのに、そんな感情ひとつで断ってしまったら、私、あんまりだよね。
でも…教えたくはない。
ここでハッキリ断るべき？
同期として交換するだけなのに、断るなんて自惚れもいいところだよ。
他の同期の人には教えてるんだもの。
教えたって、連絡さえ取らなかったら大丈夫じゃない？
でも、谷山くんから連絡があった時、どうするの？
結局また押しの強さに困ることになるんじゃないかな？
その時は、何か理由をみつけて断ったらよくない？
だけど…そんなにうまくいく？？
一瞬の間に、いろいろなことが頭を駆け巡る。
「あ。もしかして、小笠原、同期程度のヤツなんかには自分の連絡先教えない主義とか？
ほら、たまにいるじゃん。やたらとプライバシーとか個人情報とかそういう事ばっか言って、同期会の連絡流そうと思っても、誰にも連絡先教えてないから、誰からも声が掛らなくて呼んでもらえないヤツ(笑)」
「あ、う、ううん、そういうわけじゃないけど…」
谷山くんは、私が同期会に出席していることを知っている。
つまり…他の同期に私が連絡先を教えていること、ちゃんと知ってるんだ。
なおさら断りづらい。
「だよね。ああよかった。じゃ、ほら、携帯貸して？俺の連絡先教えるから…」
最新式のスマホを操作しながら、谷山くんは、ぐいぐいと押してくる。
「あ、でも…。それはちょっと…」
それでも気が進まなくて、何と言えばその押しの強さから切り抜けられるかを一生懸命考えて口籠った。
どうしよう、困った。
「あのさ、小笠原、同期なんだから、別にそのくらい――」
「あー。そーだなあー誰でもいんだけど…。
んじゃ、あのヒトにしよ。
ねー、ちょっと！！お嬢さーんー！！こっちー！！」
谷山くんの声を強く遮るように。
奥のテーブルから、良く通る、まさかの聞き慣れた愛しい声が私を呼んできて…
驚きのあまり、不覚にも涙腺が緩みそうになった。
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kico(プロフ) - しろさん» しろさん、来てくれると信じてくれててありがとう！そう思ってくれてて嬉しい＞＜///やっぱり足んないですよ、ええ(笑)！補給しなくちゃ^^///ええ、もうたっぷり！キャー♪ベタな展開ではありますが、二宮さんの心情にニヤリとしつつまたお付き合い頂けたら幸せです^^＊ (2015年10月10日 5時) (
レス) id: 878d76093f (このIDを非表示/違反報告)
しろ(プロフ) - 二宮さーん！やっぱり足んないですよね(笑)二宮さんなら来てくれると思ってましたw大好きな彼女がしつこくせまられてたらイヤですもんね！ (2015年10月9日 20時) (レス) id: 30aeae7aa3 (このIDを非表示/違反報告)
kico(プロフ) - ↓というレスをしたつもりでした;;ごめんなさい！！ダメダメじゃん私！！遅レスで大変失礼しました><！！…マジックは、私も映像をしろさんに見てもらいたい！！私の下手な文章より絶対何十倍もカッコいいよ^^//でしゃばり谷山氏、実は二宮さんに思惑が…！？(笑) (2015年10月8日 6時) (レス) id: 878d76093f (このIDを非表示/違反報告)
kico(プロフ) - しろさん» バレないように…って言うのがね、もどかしいよね^^;でも黙ってられないだろうし(ムフフ)。そんな二宮さんの悶々とした葛藤が背景にあっての言動を感じてもらえたらいいなあ^^/// (2015年10月8日 5時) (レス) id: 878d76093f (このIDを非表示/違反報告)
しろ(プロフ) - わ！二宮さんのマジック姿すてき(*^_^*)これ映像で見たいな〜。なんて(笑)そしてまた谷山氏でしゃばりだな〜w (2015年10月7日 19時) (レス) id: 30aeae7aa3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kico
| 作成日時：2015年9月18日 13時
