困惑 ページ37
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気付くと両隣にいたディレクターさんもアシスタントさんも、いつの間にか向こうのプロデューサーさんの方に挨拶に動いていて、そのアシスタントさんの空いた席に、谷山くんが赤ワインのグラスを手に座って私を見つめている。
「…え！？谷山くん、いつからここに居たの！？」
「ついさっきだよ。声をかけたのに、小笠原、向こうの奥の席の方をぼーっと眺めてるからさ。それに、さっきまでずっと、あっちに居ただろ？小笠原も嵐が好きなのかなって思って。誰のファン？」
「え、あ、その…ファンとか、そういうんじゃなくて…」
「当ててみようか。マサトみたいなモデル系のイケメンがタイプだとしたら、相葉さんか松本さんだと思うけど…でも、ずっと二宮さんと話をしてたよね。ということは、二…」
「あ、違うの！！だから、誰のファンだとか、そんなんじゃないの、本当に…！！」
和也の名前を出して欲しくなくて、思わず大きな声が出てしまい、慌てて声を潜めた。
「二宮さんとは…その、ただの…知り合いで…」
「そうなの？ファンじゃないんだ。ふぅん。でもさ、ま、５人ともいい人たちだよね、いや、マジで仕事もやりやすいし、俺もそれなりにいろんなタレントと一緒に仕事したけど、腰低いしね。ホント、すげえなって…」
ああ、ダメだ…。
谷山くんはやっぱり苦手だな。
個人的な接点を持つのは遠慮したいし、このままここで話していたら、余計なことを喋ったり、聞かれたくないことを尋ねられてしまいそうで怖い。
挨拶に向かうには、ちょうどいいタイミングかも。
「あ…ごめん、ちょっと抜けるね。私、皆さんにご挨拶して来なきゃ…」
そう言って腰を上げると、谷山くんがワイングラスをテーブルに置いた。
「挨拶？誰に挨拶するの？」
「前の特番の時にお世話になったスタッフさんが沢山いるの。
それに、編成局や営業局の知り合いにも、嵐の皆さんにも、その…もう一度ちゃんとご挨拶したいし」
「そう。じゃ、俺も行くよ！」
え？ええーっ？？
「な、なんで！？」
「なんでって…(笑)。だって、この業界は顔売らなきゃさ。小笠原の知り合いがいるなら、ちょうどいいよ。よかった。助かるな」
ええっ！！
困るよ、そんなの――！
私が固まっていることなんて気にも掛けず、谷山くんは勝手に決めて立ち上がった。
「よし、行こうか。どこから廻る？奥の嵐さんたち？それとも、近場？」
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kico(プロフ) - しろさん» しろさん、来てくれると信じてくれててありがとう！そう思ってくれてて嬉しい＞＜///やっぱり足んないですよ、ええ(笑)！補給しなくちゃ^^///ええ、もうたっぷり！キャー♪ベタな展開ではありますが、二宮さんの心情にニヤリとしつつまたお付き合い頂けたら幸せです^^＊ (2015年10月10日 5時) (
レス) id: 878d76093f (このIDを非表示/違反報告)
しろ(プロフ) - 二宮さーん！やっぱり足んないですよね(笑)二宮さんなら来てくれると思ってましたw大好きな彼女がしつこくせまられてたらイヤですもんね！ (2015年10月9日 20時) (レス) id: 30aeae7aa3 (このIDを非表示/違反報告)
kico(プロフ) - ↓というレスをしたつもりでした;;ごめんなさい！！ダメダメじゃん私！！遅レスで大変失礼しました><！！…マジックは、私も映像をしろさんに見てもらいたい！！私の下手な文章より絶対何十倍もカッコいいよ^^//でしゃばり谷山氏、実は二宮さんに思惑が…！？(笑) (2015年10月8日 6時) (レス) id: 878d76093f (このIDを非表示/違反報告)
kico(プロフ) - しろさん» バレないように…って言うのがね、もどかしいよね^^;でも黙ってられないだろうし(ムフフ)。そんな二宮さんの悶々とした葛藤が背景にあっての言動を感じてもらえたらいいなあ^^/// (2015年10月8日 5時) (レス) id: 878d76093f (このIDを非表示/違反報告)
しろ(プロフ) - わ！二宮さんのマジック姿すてき(*^_^*)これ映像で見たいな〜。なんて(笑)そしてまた谷山氏でしゃばりだな〜w (2015年10月7日 19時) (レス) id: 30aeae7aa3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kico
| 作成日時：2015年9月18日 13時
