報酬 ページ28
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「いったー…」
いつも、人のおでこを叩いたり弾いたり。
たまには少しくらい手加減してくれてもいいんじゃない？
…と、おでこを押さえて大袈裟に呟いてみたけれど。
和也はつーんと他所を向いて「アナタの考えていることなんてお見通しでーす」と言わんばかりに、平然とビールを飲んでいる。
ああ、もう、悔しい！
そんな私の心の動きを読んでいるかのように、一気に残りのビールを空けた和也は、空ジョッキをテーブルに置くと、ちらっと私を見てから面白そうにくくく…と笑い始めた。
「…な、何が面白いんですか？」
「そりゃ、アナタしかいないでしょ(笑)」
「はあ！？」
「ほら、いーから、冷たいうちに飲みなさいって(笑)」
ほらほら、と煽られて、つい私も冷たいビールを一気に空けてしまい…。
「…んーっ、冷たい！！」
「いやー、さすがだなー。いい飲みっぷりしてますね、お嬢さん(笑)！」
「う///！」
恥ずかしくて軽く睨むと、和也は笑いながら空いたジョッキを２つ、両手に持って腰を上げた。
「え？」
「なによ、まだ飲むんでしょ？」
「は、はい…。
でも、私、行きますので…あの、どうぞ座っていてください」
「いーよ、アナタはさっきも働いたんだから、ゆっくりしてなって」
「大丈夫です、行って来ます」
「いいっつったら、いーの！
働いた人はちゃんと報酬をもらうべきなんだからさ。
いーんじゃない、こんくらいは甘えなさいよ。
ま、“ご褒美”っつーことで(笑)」
「///！」
“ご褒美”という言葉に過剰に反応して黙り込んでしまった私を見て、ふはっと和也は腕で口元を隠して笑うと、その隙にスタスタと空ジョッキを持って座敷の外にあるドリンクカウンターへと歩いて行く。
やだもうっ！
あれ、ワザとだよね。
きっと、そうに違いない。
私が“ご褒美”って言葉でこの間のキスを思い出すのが分かっていて…それで、ワザと使ったんだ！
ああ、悔しい！
なんだか、いつも以上に和也に翻弄されてばっかり。
悔しいけど、あんまり悔しがっていて、もしも目の前の大野さんに「何が悔しいの？」なんて訊かれたら返事に困るから…ここは、ぐっとガマンするしかないのが、また悔しい。
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kico(プロフ) - しろさん» しろさん、来てくれると信じてくれててありがとう！そう思ってくれてて嬉しい＞＜///やっぱり足んないですよ、ええ(笑)！補給しなくちゃ^^///ええ、もうたっぷり！キャー♪ベタな展開ではありますが、二宮さんの心情にニヤリとしつつまたお付き合い頂けたら幸せです^^＊ (2015年10月10日 5時) (
レス) id: 878d76093f (このIDを非表示/違反報告)
しろ(プロフ) - 二宮さーん！やっぱり足んないですよね(笑)二宮さんなら来てくれると思ってましたw大好きな彼女がしつこくせまられてたらイヤですもんね！ (2015年10月9日 20時) (レス) id: 30aeae7aa3 (このIDを非表示/違反報告)
kico(プロフ) - ↓というレスをしたつもりでした;;ごめんなさい！！ダメダメじゃん私！！遅レスで大変失礼しました><！！…マジックは、私も映像をしろさんに見てもらいたい！！私の下手な文章より絶対何十倍もカッコいいよ^^//でしゃばり谷山氏、実は二宮さんに思惑が…！？(笑) (2015年10月8日 6時) (レス) id: 878d76093f (このIDを非表示/違反報告)
kico(プロフ) - しろさん» バレないように…って言うのがね、もどかしいよね^^;でも黙ってられないだろうし(ムフフ)。そんな二宮さんの悶々とした葛藤が背景にあっての言動を感じてもらえたらいいなあ^^/// (2015年10月8日 5時) (レス) id: 878d76093f (このIDを非表示/違反報告)
しろ(プロフ) - わ！二宮さんのマジック姿すてき(*^_^*)これ映像で見たいな〜。なんて(笑)そしてまた谷山氏でしゃばりだな〜w (2015年10月7日 19時) (レス) id: 30aeae7aa3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kico
| 作成日時：2015年9月18日 13時
