全っ然ない。 ページ23
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「ちょ、ちょっと待って！やっぱり気になるよ、私！」
慌てるAを無視して、朝と同じようにワンピースのファスナーに手を掛ける。
うなじに軽く口付けながらファスナーを下ろしていくと、Aの口から甘い声が「やん///！」と漏れた。
「…イイ声」
耳元で囁いて、耳からうなじまでの間を甘噛みしながら、何度も何度も押し当てた唇で軽く吸い上げていくと、Aの身体が面白いようにビクビクと反応する。
「感じる(笑)？」
「ち、違…///！」
ホントにシャワー浴びたいんだろーなってのはわかるけど、止めらんない。
分かってる。
Aがイケメン君の話をしたのは、純粋にすごいと思ったからで。
特別な感情がないから、軽い気持ちで褒めただけ。
それなのに…。
分かってんのに、そんな些細なことが、全っ然面白くない。
だからね？
ほら、理屈じゃないんだって。
＋＋＋
本当は。
余裕なんてない。全っ然ない。
他の男のこと、あんな顔して褒めてんじゃないよ。
オレだけ見てればいいでしょ。
そう。オレの傍で、オレのことだけ考えて。
愛しさと一緒に、いろんな感情が心の中に渦巻いて出口を求めてる。
たまらなくなって、ぎゅーっと抱き締めて覗き込むと、頬を紅く染め上げて困った顔をしたAが、目元をうるうると潤ませて、指先でオレの服をキュッと掴んで見上げてきた。
あー、そんな眼差しや仕草のひとつひとつが、たまらないくらいに愛おしい。
でも…この状況で、素直にそんなこと言えなくて。
「すんごいエ ロい顔…。
ね、A、やらしー気分になってきた？」
わざと意地悪く言葉で苛めて口元でニヤリと笑ってみせると、Aは真っ赤になったまま、泣きそうな顔で首を横にぶんぶんと振った。
「だ、だから、そういうことじゃなくて///！」
「じゃ、どーいうこと？」
「ね、お願い、ちょっとだけ離して…///」
「却下」
離すわけないでしょ。
募る想いと反比例するように、僅かな離隔さえ許せない。
そのまま先に進もうとワンピースを肌蹴させて覗いた柔らかな胸元に顔を埋めると、Aがますます困った顔をした。
「もう、ヤダ、お願い待ってよ///！」
「待たないよ」
ヤダなんて言わせない。
もう一度、深く深くキスをする。
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kico(プロフ) - むぅさん» 私が書いてて楽しい妬いてばかりの話でスミマセン(苦笑)。次も谷山くんがいい感じで掻き回してくれるかな(ニヤリ)？わあーラブレター♪嬉しい！待ってますー^^＊ (2015年9月18日 13時) (
レス) id: 878d76093f (このIDを非表示/違反報告)
むぅ(プロフ) - あー！にのちゃんのヤキモチがたまりません(//∇//)谷山くん登場でますます目が離せない〜( ≧∀≦)続きも楽しみに待ってます♪…が、その前にラブレターを送りまーす♪ (2015年9月17日 16時) (レス) id: 52581c3c38 (このIDを非表示/違反報告)
kico(プロフ) - まきさん» 今回はジェラでぐるぐる悶々な二宮さんが書きたくて^^＊うふ♪飲み会はね、書きたい場面があるんですよ！そこで一緒にニヤニヤして頂けたら幸せです^^///二宮さんが好きすぎて今は書けませんが、先でもし他メンバーを書く機会があった時は是非読んでやってくださいー^^ (2015年9月11日 9時) (レス) id: 878d76093f (このIDを非表示/違反報告)
まき(プロフ) - 今回はヤキモチ焼きっぱなしの二宮さん。いいですね〜もっともっと焼いて欲しい!！飲み会でも焼きまくりかしら〜？どんな展開から家に行くのか？？楽しみです！そして、他のメンバーのお話も気になる！全員彼女持ちだったなんて…いつか読んで見たいです。 (2015年9月10日 21時) (レス) id: 3ceb63cb0e (このIDを非表示/違反報告)
kico(プロフ) - しろさん» ひとりで勝負してひとりで勝ってる二宮さん(笑)。勝ちましたね♪主人公ちゃんの為にムキになって顔を顰めてガリガリやってるところを書けて、私も楽しかったです^^！ (2015年9月7日 4時) (レス) id: 878d76093f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kico
| 作成日時：2015年8月28日 9時
