距離 ページ20
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「きゃ…！」
私の身体はあっという間にベッドに沈み、覆い被さるように反転した和也が、両肘で身体を支えて１０センチ上から私を見下ろしている。
「…イケメン君と一緒だったんだ」
「え？…あ、うん。
電車で帰るつもりだったから断ったんだけど、送るって押し切られちゃって…」
目の前に和也の顔がある。
近い…近すぎる…///！
それに、よくわからないけど、何かいつも以上の圧迫感…///！
目を合わせて話がしたいって思っていたはずなのに、目が合いすぎて、刺すような視線に耐えられず逸らしてしまう。
やだな、どうしよう…ドキドキが止まらない…。
「和…也…？」
「……。ふーん…」
和也は目を逸らして「よっ！」と勢いよく身体を起こすと、ベッドに腰掛けるように座りなおした。
一瞬で詰められた距離が呆気なく離れてしまい…ホッとしたような、ちょっと寂しいような…。
変なの。何だか複雑な気分。
仰向けで下から見上げている私をそのままに、和也はベッドサイドのビールを取って、プシュッと開けた。
ぐびぐびと一気に飲んで、ぷはーっと声を上げて、顔を左手でゴシゴシ擦っている。
「…で？
どーだったのよ、飲み会」
「あ、うん…。
職場の飲み会にしては飲んじゃったかな…珍しく…。
アイちゃんが幹事でね、すごく盛り上がったの」
答えながら、私もゆっくりと身体を起こした。
「アイちゃん？…あー、はいはい、前に挨拶した、あのニッシーの元カノね」
「それがね、アイちゃんとニッシーくん、ついに“元”じゃなくなったんだよ！」
「へー。ってことは、ニッシー頑張ったんだな。やるじゃん」
「うん、そうみたい。
今日の飲み会の後も、２人でニッシーくんの何かのお祝いするって言ってた」
『A先輩、わたし、今日は今からニッシーの部屋に行って、一緒にあいつのお祝い会をするって約束してるんですよ///』
幸せそうにニッシーくんの話をしていた今日のアイちゃんを思い出すと、自然と顔が綻んだ。
元の鞘に収まって、本当に良かったね、アイちゃん…。
「お祝いって…
あれだろ？それって、ニッシーに美術チーフって肩書がついたって話じゃないの？正式に」
「うん、それだよ、それ！」
「あーなるほど、プライベートも充実してるからってことね(笑)」
残りを一気に飲み干して、あっという間に空になった缶を、ことん、とベッドサイドに置くと、和也はようやく笑顔を見せた。
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kico(プロフ) - むぅさん» 私が書いてて楽しい妬いてばかりの話でスミマセン(苦笑)。次も谷山くんがいい感じで掻き回してくれるかな(ニヤリ)？わあーラブレター♪嬉しい！待ってますー^^＊ (2015年9月18日 13時) (
レス) id: 878d76093f (このIDを非表示/違反報告)
むぅ(プロフ) - あー！にのちゃんのヤキモチがたまりません(//∇//)谷山くん登場でますます目が離せない〜( ≧∀≦)続きも楽しみに待ってます♪…が、その前にラブレターを送りまーす♪ (2015年9月17日 16時) (レス) id: 52581c3c38 (このIDを非表示/違反報告)
kico(プロフ) - まきさん» 今回はジェラでぐるぐる悶々な二宮さんが書きたくて^^＊うふ♪飲み会はね、書きたい場面があるんですよ！そこで一緒にニヤニヤして頂けたら幸せです^^///二宮さんが好きすぎて今は書けませんが、先でもし他メンバーを書く機会があった時は是非読んでやってくださいー^^ (2015年9月11日 9時) (レス) id: 878d76093f (このIDを非表示/違反報告)
まき(プロフ) - 今回はヤキモチ焼きっぱなしの二宮さん。いいですね〜もっともっと焼いて欲しい!！飲み会でも焼きまくりかしら〜？どんな展開から家に行くのか？？楽しみです！そして、他のメンバーのお話も気になる！全員彼女持ちだったなんて…いつか読んで見たいです。 (2015年9月10日 21時) (レス) id: 3ceb63cb0e (このIDを非表示/違反報告)
kico(プロフ) - しろさん» ひとりで勝負してひとりで勝ってる二宮さん(笑)。勝ちましたね♪主人公ちゃんの為にムキになって顔を顰めてガリガリやってるところを書けて、私も楽しかったです^^！ (2015年9月7日 4時) (レス) id: 878d76093f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kico
| 作成日時：2015年8月28日 9時
