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.
「！！」
振り返ると、いつものキャップを目深に被っただけの、ラフな服装。
え、待って！
今日はここに来るなんて聞いていなかったのに、うそ、なんで…？
「…ったく、長げーのよ、着いてからがさ。いつまで、話ダラダラ続けてんだか…(笑)」
いつから居たのか、エレベーターホールの柱の陰で壁に背中を預けていた和也が、不機嫌そうな声色で笑うと、ゆっくりと壁から離れてマサトと私に近づいてくる。
「ちょ、ちょっと、どうしたのこんなところで！？」
「ん？…別に。巻いたから今日もちょっと寄ってみただけですけど」
「…お前、いつ上から降りて来たんだよ」
マサトが顔を顰めて苦笑している。
…え？上？
「あー、やっぱ煙草吸ってたの見えちゃいました(笑)？」
サラリと笑った和也は、ゆっくり私たちの方へ歩いて来ながら、んー…と首を傾げた。
「そうね。
タクシー代がどうとか、それから、んーと、谷山？だっけ？
そいつがイケメン君とAが別れたことを知らなかったとか何とか…って辺りだったかなー」
「は、何だよ、あれからすぐ降りてきてたって訳か…(苦笑)」
「煙草吸いながらひょいと下見たら、タクシーの窓ガラス越しに目が合ったあんたが、何か言いたそうな顔してタクシーを降りたからね。
あー、もしかして、何かオレに用があんのかなーって思って、わざわざ降りて来たんですけど…(笑)」
じゃあ、マサトが上をちらちら見てたのは…そういうことだったんだ。
「上に居たんだ…。私、全然気づかなかった…」
「うん、アナタはそーでしょうね。安定の鈍さだし」
「……」
あ…また鈍いって言った。どこが鈍いのよ！
ちょっとムッとした私を見て、和也がわかってねーな…という顔で笑いながら近づいて来る。
「あのね、かず…な…」
名前を口にしようとした、ちょうどその時…。
エレベータホール奥の階段室の扉がガチャンと開いて、小学生くらいの男の子とエプロン姿の若いお母さんが階段からゴミ袋を持って降りてきたのが目に入り、私は呼ぼうとした名前を慌てて飲み込んだ。
＋＋＋
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kico(プロフ) - むぅさん» 私が書いてて楽しい妬いてばかりの話でスミマセン(苦笑)。次も谷山くんがいい感じで掻き回してくれるかな(ニヤリ)？わあーラブレター♪嬉しい！待ってますー^^＊ (2015年9月18日 13時) (
レス) id: 878d76093f (このIDを非表示/違反報告)
むぅ(プロフ) - あー！にのちゃんのヤキモチがたまりません(//∇//)谷山くん登場でますます目が離せない〜( ≧∀≦)続きも楽しみに待ってます♪…が、その前にラブレターを送りまーす♪ (2015年9月17日 16時) (レス) id: 52581c3c38 (このIDを非表示/違反報告)
kico(プロフ) - まきさん» 今回はジェラでぐるぐる悶々な二宮さんが書きたくて^^＊うふ♪飲み会はね、書きたい場面があるんですよ！そこで一緒にニヤニヤして頂けたら幸せです^^///二宮さんが好きすぎて今は書けませんが、先でもし他メンバーを書く機会があった時は是非読んでやってくださいー^^ (2015年9月11日 9時) (レス) id: 878d76093f (このIDを非表示/違反報告)
まき(プロフ) - 今回はヤキモチ焼きっぱなしの二宮さん。いいですね〜もっともっと焼いて欲しい!！飲み会でも焼きまくりかしら〜？どんな展開から家に行くのか？？楽しみです！そして、他のメンバーのお話も気になる！全員彼女持ちだったなんて…いつか読んで見たいです。 (2015年9月10日 21時) (レス) id: 3ceb63cb0e (このIDを非表示/違反報告)
kico(プロフ) - しろさん» ひとりで勝負してひとりで勝ってる二宮さん(笑)。勝ちましたね♪主人公ちゃんの為にムキになって顔を顰めてガリガリやってるところを書けて、私も楽しかったです^^！ (2015年9月7日 4時) (レス) id: 878d76093f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kico
| 作成日時：2015年8月28日 9時
