最短記録 2014.10 ページ9
.
ハワイから帰国後のとある週末の2人。
■■■
腰痛が悪化して、オフの日にマッサージの先生の所へ。
付き添ったAも家でできる簡単なマッサージを習うが、難しい。
いて！いててて…と苦笑する彼。
素人は何もしない方がいいのでは…？と及び腰になるAだったが、彼は「何言ってんの、アナタの今後の伸び代に期待してますんで」と。
先生からも「大丈夫、慣れが肝心なので続けてみてください」と。
せっかくの彼女お泊りの日だったが、腰に悪いことは一晩不可とドクターストップ。
コルセットをつけられて、夜は何もできず。
翌朝、腰は回復、コルセットを外したものの彼は仕事。
「腰が痛い。仕事行きたくねーなー。休んじゃおっかなー」
すっかり痛みも取れており休む気はないが、冗談で彼がいたずらっぽく言う。
「ダメだよ、行かなきゃ(笑)」
Aのあっさりした答えに「んだよ、冷たいな…」と拗ねて見せる彼。
しかし、内心では彼女がそう答えることまで想定済み。
自分に拗ねられて困った彼女から“頑張ってね”のキスでもチュッともらってやろうと企んでいた。
果たして、Aは困るどころか、目を愛しげに細めて微笑んで。
そっと彼の耳に口付けた。
「うん…。待ってるね…」と。
は？耳元で可愛く囁かれるなんて想定外！
昨夜の分までイチャイチャ解禁と思うのに、もう迎えまで30分。マジか。時間がない。
「残念…続きは和也が帰ってきてゆっくり…」
時間的に無理だと踏んで、いつもの意地悪のお返しとばかりに自分から何度も軽く口付けてくるAが気に入らない。
なめんなよ。
口角が不敵に上がる。
「…最短記録。試してみよっか？」
え？と思う間もなく、油断していた彼女の天地がぐるんと回転した。
■■■
元は、
“腰痛マッサージと「待ってるね」「なめんなよ」で最短記録”
という私にしかわからない一行ネタ。
短いネタは説明と共に「一行ネタ集」としてまとめて出すつもりでしたが、時系列がバラバラだと状況の説明が必要で、わかりづらいことに気付きました。←今さら^^;
時系列で進むことにしたので、このネタは単独でここに。
一行では意味がわからないため補足しています。
30分後。
まさかの展開に翻弄され満たされてくったりした主人公ちゃんを部屋に残し、スッキリした顔で何事もなくマネージャーさんの送迎車に乗り込む二宮さんが居るはず(ニヤリ)。
そして、今夜は更なるリベンジ(笑)。
私だけが楽しいネタで失礼しました。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 248人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：kico
| 作成日時：2020年7月15日 20時
