星屑箱【KN】 (ページ7)

今日:15 hit、昨日:2 hit、合計:33,574 hit

6 ページ7

.

彼の胸の中で事の顛末と事情を説明されて、唖然とするA。

そうだったんだ…
私、1人で思い込んで…
ごめんなさい…///

小さくなって謝るAを抱き締め、や、オレのがごめん、悪かった…と彼が言う。

ワザとあんな言い方したけども、プライベートで他の子と飯なんて行かないよ、めんどくさい。
仕事に決まってんじゃん。
うちのマネージャーも一緒。

でも…すずなさん以外にも和也と同じゲームやプライベートな話題で楽しく盛り上がってくれる女の子がいたら？
いつかそんな子に誘われたりするかもよ？

彼の顔が険しくなる。

…オマエ、そんな男いんの？
いないけど(笑)。
でしょ？

ほっとして続ける。

オレもA以外プライベートを一緒に過ごしたいと思える子なんていません。
っつーか、こんな我儘な男と一緒に居て疲れない女の子なんて、オレ1人しか知らないんだよね。

和也…。

だけどさ…
や、しっかし懐かしーな…事前予約の許可制か(笑)。
そりゃそーだよね。いいよりょーかい。
万が一仕事以外で他の子とどっか行く時は、ちゃんとアナタに断って行きます。
そんなんで喧嘩したり勘違いされたりしたらもっとめんどーだもん、約束どおり疚しくないならちゃんと言う。

逆に言えば、アナタを嫌だと思わせても行きたい疚しい相手なら、オレもアナタの嫌なものは嫌だ攻撃をちゃんと受けます。
でもそんな思いさせてまで他の子のとこに行くってのは、もう手を離したくなったってことと同意だよね。
疚しいくらい向こうに気持ちが行っちゃってんのなら、その時はもう今の手なんか離すべきなんだよ、と彼が言う。

だから、逆説的に言えば、手を離すことがないってことは残念ながらそんな時は来ないし、疚しく思うこともあり得ない。
隠すつもりもないから、ちゃんと話します。
今日みたいにね。
それでも心配なら…一緒について来る(笑)？

行かないよ(笑)！と返すA。

チクリと感じていた棘の痛みは、不思議ともう治まっていて。

あのさ、また今日みたいにヤキモチ妬いたら妬いてますって伝えてよ。
ちゃーんとオレに甘えて。
オレにだけAのそーいうとこ見せて、オレを喜ばせてね。

…『めんどくさくない程度』に？

あー、うん。そーね、めんどくさくない程度(笑)。
たまーにでもいいから。
オレがヤキモチ妬かれて嬉しいなーって程度でね。

……。
和也に都合のいい嬉しい程度だなんてわかんないよ…
小出しにするのも難しいのに…

.