星屑箱【KN】 (ページ27)

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私が描いてきたそれまでの二宮さんは、マサトに対する本能的な敵対心のようなものを、意図せず無意識のうちに心の中に抱えていました。
それは、単に主人公ちゃんの元カレだったという理由だけではなく、マサトが別れた後も彼なりに本気で主人公ちゃんを好きだったこと、想いをぶつけて彼女を傷つけそうになった前科があること、彼女を傍で見守れる立場であること、自分には手が届かない普通の交際を彼女と経験してきたこと、公にできない自分と違って周囲からお似合いだと思われていたこと、他にも背の高さや爽やかな印象が単純に気に入らない(笑)ということ…などなど。
いろんな感情が複雑にまじりあって、マサトへの「ムカつく」という表現に結びついていました。

過去の一連のお話は、二宮さんと主人公ちゃんの歴史のほんの一部。
他にも様々な経験を積み、時間を積み重ね、2人の間の絆は揺るぎないものとなって恋心は自然にかたちを変えて愛情へと深化していっており、契約話で2人はお互いの気持ちと欲しい未来を再確認しました。
自分たちのカタチへと進み、更に十七夜のお話で「だったらずっと一緒に居よう」というその次の段階の結論へと自然な流れで至っていて。

過去からステップアップして愛情を積み重ねているのがこの時点の2人であり、そうしてふと振り返った時にはマサトへの敵対心や拘りもなくなっていて、逆に二宮さんとマサトとの間には奇妙な友情というか、主人公ちゃんを介した戦友のような感情があって…

という変化を描いておきたかったネタでした。

ちなみに、それはこの時点での主人公ちゃんとミイナさんも同じです。
契約話で「同じ未来を手に入れよう」と二宮さんと決めて終わりではなく、実際にその未来を手に入れるまでにはまだまだ続きがあって。
わかってはいても現実と理想のギャップがもどかしく思えたり、残響のように漠然と不安を感じたり、気持ちが制御できなくて戸惑ったり。
翻弄されながらも一番大切なものを見失わずに前へと進み、彼と共に過ごす日常の中で、そういった不安や戸惑いも少しずつ消えていくわけで。

…ああ、ネタより解説が長い^^;
長々説明ばかりで、上手く書きたいことが表現できてなくてもどかしいです。
不人気なマサト中心、しかも解説しても独りよがりでわかりづらい内容でごめんなさい。
失礼しました＞_＜

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