ほら。 ページ17
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仕事だったら…
や、女の子なら誰にでも甘い顔できてた遥か昔だったら、いざ知らず。
A相手に今の素のオレだと、こーいう甘々なシチュエーションって照れが入って、正直めっっっちゃハズい。
面と向かってあーんと食べさせてもらうなんて、何の羞恥プレイだよって思うよね。
思うけどもだよ。
楽しくてたまらない様子のAに、勝てるはずもなく。
えーいオレも男だ、やるときゃやんだよ！って、照れながらも素直にパクっと入れてもらったら。
「…おっ！んまっ！」
「ね！でしょ！？」
顔を上げると、スプーンを手にしたAが頬を染めて、めちゃめちゃいい顔で笑っててさ。
……。
まーね。
小っちゃなことでも、惚れた女にこんな顔させてやれんのなら。
オレの人生も、そんな捨てたもんじゃないかなって。
「…ごちそーさん。あとはお好きにどーぞ」
今日の〆は、おっちゃんたちにいいデザートもらったなー…なんて嘯きながら、左手で頬を見られないように頬杖をついた。
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今日のお会計はAが支払い済みと聞いて、2度目のサプライズ。
バカだねー、んなこと気にせずいつも2人で行く時と同じでオレにつけときゃいーじゃないよって苦笑したけれど。
ま、相変わらず1人で食いに行くときは自分でちゃーんと支払いを済ませて帰ってくるヒトだから。
去年のワインと一緒。
その気持ちがね。やっぱ嬉しいもんなのよ。
ありがたくAが稼いだお金でゴチになって、その気持ちをいただくことにした。
「さ、お嬢さん。そろそろ帰るよ」
「うん…」
相変わらずふにゃふにゃとはいかないまでも、いい感じでほろ酔い加減のA。
「ほら」
「ありがと…///」
足元が気になって左手を差し出すと、Aは素直にオレの手を取ってカウンターの高めの席から降りた。
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kico(プロフ) - あさひさん» あさひさんコメントありがとうございます！某その節は「もう続きは書けない＞＜」って散々愚痴を零してましたもんね(苦笑)^^;このタイミングで書けて良かった。今の幸せな2人を見届けてくれてありがとう(*´ω`*)大感謝です(感涙)！ (2019年10月27日 9時) (
レス) id: 890f6f329d (このIDを非表示/違反報告)
あさひ(プロフ) - kicoさん、素敵なお誕生日のお話ありがとうございます！今の二人が変わらず幸せで、私も幸せですー！定食屋さんのお話、もう読めないかなと思っていましたが、読めて嬉しいです！YELLOW MAGIC 読み返してきます！ (2019年10月26日 12時) (レス) id: 1753a678de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kico
| 作成日時：2019年10月11日 18時
