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「今の嵐はさ…先輩も後輩もそれなりにいて…望まずとも事務所の看板だってそれなりに背負ってるワケじゃない？」
「うん…」
「事務所には事務所の思惑があるし、我々には我々の想いもある。
組織って視点で見りゃ、まー、実はめちゃめちゃめんどーなのよ、今の我々の立ち位置って」
「…そっか」
ほらね。
つれない答えでも、私が余計な不安を抱かなくて済むように。
“何かがあったとしても、オマエが関与できない心配しなくても大丈夫なことなんだよ”と。
話せないことは話さない、だけど話せるところまではいつもきちんと話してくれる。
こういうところが和也だなと思う。
ありがとう。
何もできない自分がもどかしいけれど、もどかしさ以上にその気持ちが嬉しいよ。
重ねられている和也の左手に一回り小さな左手を添えて、私も両手で包み込む。
「ん？」
「ううん…」
ねえ、和也…
私もあなたを守りたい。
あなたがあなたのやり方で私を守ってくれようとしているように、私は私のやり方であなたを守りたいよ。
マネージャーさんのように、和也を仕事面で支えるサポートはできない。
他のメンバーさんたちみたいに、同じフィールドで同じ状況に身を置きながら分かち合うこともできないけれど。
“嵐の二宮和也”が背負っているものが大きすぎて、とても私には背負いきれないのならば。
だったら、せめて。
二宮和也個人が背負っている感情の澱くらい、私にも一緒に背負わせて。
いつだったか…
『…この先、いつか世界中の人が敵になってもさ。オマエがずっと味方で居てくれんなら、それでいいや…』って。
和也は、私にそう言ったよね。
私は、ずっと和也の味方だよ。
何があっても味方でいるよ。
だけど。
和也個人が世界中を敵になんて廻さなくて済むように…
誰からも誹られることのないように…
私が私のすべてで、あなたの心の核を守る。
いやなことは半分こしよう。
いいことは一緒に喜ぼう。
私たちを取り巻いているすべての人や事柄に感謝して、それぞれの世界でお互いにしっかりやるべきことを頑張って。
そして、2人で居ることでもっともっと幸せになれる…
私はあなたにとって、そういう存在でありたいよ。
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kico(プロフ) - ゆうきさん» 初めまして。自己満足で書いてきた勝手な妄想ですが楽しんで頂けたのなら嬉しいです。もう新しいお話は書きませんが、いつかどこかで何かのご縁があった時には♪どのお話にも愛だけは目いっぱい籠めて書いてきました。最期まで読んでくださってありがとうございました^^ (2020年10月12日 9時) (
レス) id: 890f6f329d (このIDを非表示/違反報告)
ゆうき(プロフ) - 初めて送ります…ウラつく読者デビューは、この作品でした。とても楽しく読ませて貰いました。もっと読みたいなあと言うのが正直な気持ちです。 (2020年10月9日 20時) (レス) id: 62321c58f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kico
| 作成日時：2016年3月26日 12時
