あったかい ページ3
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ひとしきり欲するままの幸せな睡眠に身を委ねて、どのくらい経ったのだろう。
もぞもぞと隣で動く気配に目が覚めた。
そっと振り向くと、和也がいつの間にかベッドの隣のスペースに潜り込んで来ていた。
私に明かりが来ないように、ベッドサイドの明かりを自分に向けて、音を消して携帯ゲームをしている。
「和也…」
「…ごめん、起こした？」
「ううん。おかえり…なさい…」
「…ただいま」
小さく呟くと、私を見た和也の表情が、ほら、フッと緩む…。
ああ…幸せ…。
「…なーに、笑ってんの？」
「なんでも…ない…」
「ふーん。ホントに？」
携帯をベッドサイドに置いた和也が、腕を伸ばして私の身体を抱き寄せて、ちゅっと音を立てて額にキスを落とした。
ああ…
額に触れた唇と密着した身体に、心が安心で満たされる。
一度目を閉じてしまうと、幸せな気分と眠りの延長で、もう目が開けられない。
その分、他の感覚で和也を感じてみる。
いつもの和也の匂いだけじゃなくて…お風呂に入ったばかりの、石鹸のいい匂いがする。
毛先に水気の残る髪の毛…そして、湯上りのしっとりして温かい胸。
スリスリとその胸に頬を寄せてみると、肩に廻されている腕がしっかりと包み込んでくれて、反対の掌がゆっくりと髪を撫でてくれる。
すごく…気持ちいい…。
「んー？」
「あったかい…」
「Aもあったかいよ」
「そうかな…」
「そうだよ」
ちゅっと音がして、今度は頬に唇が触れた。
そして、お風呂で温まったいつもより温かい指先が顎に添えられて、そっと顔を上げられる。
あ…と思う間もなく、唇が塞がれた。
一度触れてから、二度、三度…。
いつもなら…
これから深い口付けが始まって、火をつけられて、一緒に乱れて全部ひとつに重ね合う…。
眠たくて重い身体で、ほんの少し身構えた。
だけど…
今日は優しく唇が触れ合っただけで、最後にもう一度、額にちゅっとキスされて…
そのまま、きゅーっと頭から抱き締められた。
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ponzu(プロフ) - kicoさん» わかりました！お返事ありがとうございます！飛ばして続きの話読ませてもらいます！ (2019年6月19日 8時) (
レス) id: 1d6e94b5bf (このIDを非表示/違反報告)
kico(プロフ) - ponzuさん» なお、ご参考までですが『この手のひら〜』を飛ばしても続きのお話は問題なく読んで頂けると思います^^よろしければ♪ (2019年6月18日 21時) (レス) id: 890f6f329d (このIDを非表示/違反報告)
kico(プロフ) - ponzuさん» ponzuさんこんばんは。『この手のひらに在るものは、今…』の件でしたら、申し訳ありませんタイトルにもありますように、現在修正中のためパスを掛けています（わかり易いように先ほど本文にも注意書きを入れました^^）。ご理解のほどよろしくお願いいたします。 (2019年6月18日 21時) (レス) id: 890f6f329d (このIDを非表示/違反報告)
ponzu(プロフ) - こんにちは！この小説の続きを読みたいのでパスワード教えてもらってもいいですか？ (2019年6月18日 17時) (レス) id: 1d6e94b5bf (このIDを非表示/違反報告)
ちー(プロフ) - そうなんですね。ちゃんと見ずにコメントしてしまい、すみませんでした。 (2018年6月17日 18時) (レス) id: 1c2fe94003 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kico
| 作成日時：2015年2月2日 18時
