@ ２２ ページ22
.
「 ん？ なんか言うた？」
廉「 はっ？ い 、言うてないわ 」
「 そ？ ならええけど … おわっ！！」
永瀬家の前には3段程度の階段がある 。
廉くんはその上に立っていて
あたしは2段目で廉くんを見上げていた 。
そしてついに 、ずっと見上げていたせいか
あたしは体制を崩してしまったわけで 。
「 … え？ あれ？」
だけど やばい転ぶ！なんて思った頃にはもう
片手を引っ張られ腰を支えられていたあたし 。
目の前には廉くんの顔 。
廉「 あっぶな！ 」
「 …… へ 、」
なにこれ 。
あたし若干ながら支えられちゃってる？
視線の先の廉くんが 、初めて会ったときより
随分大人っぽく見えるのは何故だろう 。
廉「 もーなんなん！びっくりしたわ 」
そう言う廉くんを 、あたしはやっぱり
見上げてしか捉えることができない 。
「 ……… 、 」
なんか 、変な感じ 。
いつの間に
こんな大きくなったの 。
廉「 おい 、いつまで支えさせる気やねん 」
「 …… あ 、ご 、ごめん 」
はっと我に返って 、慌てて体制を整える 。
「 …… 廉くんめっちゃ背大きない？
何センチなん？ 」
廉「 背？ あー170くらいかな 」
「 ひ 、ひゃくななじゅっ …？！」
想像以上の数値にさらに驚くあたし 。
ちょ 、え？
廉くんって170くらいあるの？
大吾の背丈に慣れているせいか
数字で聞くとなんだか違和感を感じる 。
「 意外 …！ ひょろっと大きいねんな 」
廉「 あーチビやもんなA 」
「 チッ …？！」
やっぱり 。
そう急かす廉くんはやっぱり 、
ガキっぽいのに 。
身長や腕力は
見た目以上に大人だったわけで 。
「 チビちゃう！！ふつうや！！！」
廉「 わかったからはよ家入ろ 」
「 … 今日は珍しく勉強する気やねんな 」
廉「 違うしー弁当食べるんやしー 」
「 あたしの弁当？やっぱ嬉しいんや？」
廉「 あ 、あほか！腹減ってんねん！」
「 … なーんだ 」
廉「 Aの弁当食べて背縮んだらどうしよー 」
「 はあ？！」
廉「 うそうそ 」
ケラケラ笑ってる廉くんに 。
不覚にもきゅんとしたのはここだけの話 。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2540人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「永瀬廉」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
梨菜(プロフ) - 続編お願いします！ (2015年9月1日 3時) (
レス) id: 59f7b61e90 (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - 続編がみたいです！！ (2015年8月27日 17時) (レス) id: 5d15abddd3 (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - この二人が付き合ってからが知りたいので、続編もしくは番外編を書いていただけないでしょうか？？ (2015年8月25日 18時) (レス) id: 6a66c09535 (このIDを非表示/違反報告)
rumi(プロフ) - 赤色ジャス民さん» 「君を呼べば」は現在更新停止中です、、、更新再開まで非公開にしています、すみません…>_<… (2015年8月1日 12時) (レス) id: 74a2f70132 (このIDを非表示/違反報告)
BlueVenus - ニヤニヤしました(/ω＼) (2015年8月1日 8時) (レス) id: cd5d5c1f74 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なつめ
| 作成日時：2014年1月20日 3時
