海外から帰ってきた財閥の会長はヤンデレな兄を持ち、キセキ達に気に入られてました？《2》 (ページ40)

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第76Q「本当の自分」"★" ページ40

「何言ってんの？
これが本当のAなんだよ。
兄貴のくせにそんなこともわからないの？」

挑発するように言う。

真「ちっ…めんどくせぇ。」

真兄は吐き捨てるようにそう言った。

一哉「ドSなAもいいじゃん♪」

一兄が舌舐めずりをする。

康次郎「ふざけるな。
俺は従順なAがいい。」

ニヤニヤと俺を見つめる一兄を
康兄が睨み付ける。

弘「お、おお…。」

びびってやんの。
弘兄は話にならない。

健太郎「へぇ…。
何企んでるかわからない感じが、真にそっくりだね。」

それはこっちの台詞だ。
きっと今、頭をフル回転させて
何かを考えているはず。

でももうそんなことはどうでもいい。
俺はこいつを自由にしてやりたい。

「俺はもう兄貴達には縛られない。
自分の好きなように、自由に生きる。」

低く、怒りを込めて放った言葉に
3人の兄は顔をしかめた。

残りの二人の兄はというと、

健太郎「うん、君の言いたいことはわかったよ。」

謎の余裕をみせ、

真「ふはっ！
笑わせてくれるなぁ、俺様くんは。」

腰に手をあて
口角をあげながら
鋭く、けれど楽しそうに俺を睨み付ける
手強い兄だった。