海外から帰ってきた財閥の会長はヤンデレな兄を持ち、キセキ達に気に入られてました？《2》 (ページ28)

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第64Q「逃がさない」"★" ページ28

一哉「まこたん！」

家に向かい、
横一列になって歩く真達の姿が見え、
大きな声で呼ぶ。

真「一哉？」

振り返り、
不思議そうな表情で俺を見る。

はぁ、はぁ…。
さすがに帝光中学から
家の近くまで全力で走ってきたら息が切れる。

俺は息を整えながら
真達に今まであったことを話した。

…絶対怒られる。
どんな罰でもうける覚悟をしていたが、
真達の口からは意外な言葉が出た。

真「躾が足りなかったのか…？」
真は少し考え込みながらそう言った。

躾？躾って、Aに対してだよね。

康「首輪にでも繋いでおけばよかった。」
拳をぐっと握る康次郎。

健「眠気覚めた。」

なんで皆そんな冷静なわけ。

俺がちゃんとAを
見てなかったせいなのに、
誰も俺を責めなかった。

弘「んで、Aは
どこにいるのかわかってんのか？」

一哉「えっと、それはー…。」

俺はピンクの髪の人と
一緒にいたことしか知らない。
多分、その人の家に行ったはず…

俺が返答に困っていると、
俺の後ろから
知らない女が口をはさんできた。

？「Aさんなら、
桃井さつきの家に泊まりにいきましたよ。
案内しましょうか？」

なに、こいつ。
俺のあとをつけてきた？
わけわかんね。

まぁ、Aを取り戻せるなら
誰だって使うし、
なんだってするけどねん。