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第62Q「何でもないこと」"★" ページ26

桃「Aちゃん!
誰もいないからチャンスだよ〜!」

さつきは小走りで僕がいる下駄箱に来た。

…よかった、誰もいなくて。
後はさつきの家に行くだけ。

桃「校門出るまでは
走った方がいいよね。」

「うん、そうだね。」

おしゃべりしながら歩いていて
誰かに見つかったら大変だ。

桃「よーし、いこう!」

さつきのその掛け声で
僕達は玄関を飛び出した。

タッタッ。
もう放課後なのにまだ日が眩しい。
遠くで運動部の声が聞こえる。

桃「はぁ…つっかれたー!
運動不足かも…。」

僕もそうかもしれない。
少し走っただけで息が切れてしまった。

桃「私、玄関から校門まで
全力で走ったの初めて!」

ふふふっとさつきが楽しそうに笑う。

「確かにw
誰もこんなことしないよね。」

僕も笑ってしまう。
こんな何でもないことなのに、楽しい。
でもきっと今日は
もっと楽しいことが待ってる。
もっと、楽しいことをさつきとしたい。

お兄ちゃん達のところに…戻りたくない。

ずっと、この楽しい時間が続けばいいのに。

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優磨 - 花宮がヤンデレになったら嬉しいです! (2017年12月31日 2時) (レス) id: 52ae29610d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Kirisaki@黛征羅 にゃんこ11 x他1人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年5月10日 22時

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