海外から帰ってきた財閥の会長はヤンデレな兄を持ち、キセキ達に気に入られてました？《2》 (ページ18)

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第54Q 「屋上」"★" ページ18

タン、タン…。

祥吾に会いに、屋上への階段を上る。

ガチャ。
屋上のドアを開けると
フェンスの近くで仰向けになり、
雑誌を読んでいる祥吾がいた。

「祥吾！」

駆け寄り、隣に座る。

会えなかった期間は数日だけど、
なんか懐かしい感じがする。

祥「おー。」

ゆっくりと体を起こす祥吾。

「今日、天気いいね。お昼寝日和。」

太陽が眩しい。
日焼けしそう。

祥「そんなこと話に来たんじゃねーだろ。」

…さすが幼なじみ。
大体何の話か察しはついているみたい。

「じゃあさっそく本題。」

そうして僕は
急に学校を休んだ理由、
これからどうしたいかを全て話した。

祥吾はずっと、真剣に話を聞いてくれた。

普段からこういう性格だったら
モテそうなのに、もったいない。

「はーっ！やっと話せた！
ありがとね、祥吾。」

祥「…。」

…僕、変なこと言ったかな？
返事がないし、
考え込むように顎に手を置いている。

キーンコーンカーンコーン。

おっと、さつきにも連絡しないと。
早く会いたいな。