検索窓
今日:17 hit、昨日:1 hit、合計:25,195 hit

第52Q「穏やかな昼」"★" ページ16

階段を下り、
そっとドアの隙間から
リビングを覗いてみると、
一哉お兄ちゃんは
音楽を聴きながら雑誌を読んでいた。

…今なら抜け出せる!

靴を履き、僕は静かに玄関のドアを開けた。

「ふーっ。」

よし、早く学校に行って早く戻ってよう。

家から少し歩いて僕は気づいた。

「制服じゃなかった…。」

私服で学校行ったら目立つよなぁ。
だからといって
また家に戻るわけにもいかないし。

携帯はあるから…。
祥吾とさつきに連絡して
なんとかしよう、うん。

やっぱ平日の昼は人通り少ないなぁ
…あ、猫だ。

こんなに心が穏やなのはいつぶりだろう。
あの頃に、戻りたい。







学校に着いたけど…。
正門から教室の窓を見る。

まだ授業中ぽい。
もう少しで終わるかな?

とりあえず祥吾とさつきに連絡いれとこう。

ピコンッ

祥吾からすぐ返信がきた。

"屋上にいる"

真面目に授業うけろよ…。

少しは呆れながら携帯を見る。
屋上か。
まぁ授業中だし、
屋上行くくらいならバレないよね。

そうして僕は
祥吾のいる屋上へ、こそこそと向かった。

窓から誰かが見ているとも知らずに…。

第53Q 「窓越し」 "☆"→←第51Q 「反応」 "☆"



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (20 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
58人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

優磨 - 花宮がヤンデレになったら嬉しいです! (2017年12月31日 2時) (レス) id: 52ae29610d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Kirisaki@黛征羅 にゃんこ11 x他1人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年5月10日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。