第52Q「穏やかな昼」"★" ページ16
階段を下り、
そっとドアの隙間から
リビングを覗いてみると、
一哉お兄ちゃんは
音楽を聴きながら雑誌を読んでいた。
…今なら抜け出せる!
靴を履き、僕は静かに玄関のドアを開けた。
「ふーっ。」
よし、早く学校に行って早く戻ってよう。
家から少し歩いて僕は気づいた。
「制服じゃなかった…。」
私服で学校行ったら目立つよなぁ。
だからといって
また家に戻るわけにもいかないし。
携帯はあるから…。
祥吾とさつきに連絡して
なんとかしよう、うん。
やっぱ平日の昼は人通り少ないなぁ
…あ、猫だ。
こんなに心が穏やなのはいつぶりだろう。
あの頃に、戻りたい。
・
・
・
学校に着いたけど…。
正門から教室の窓を見る。
まだ授業中ぽい。
もう少しで終わるかな?
とりあえず祥吾とさつきに連絡いれとこう。
ピコンッ
祥吾からすぐ返信がきた。
"屋上にいる"
真面目に授業うけろよ…。
少しは呆れながら携帯を見る。
屋上か。
まぁ授業中だし、
屋上行くくらいならバレないよね。
そうして僕は
祥吾のいる屋上へ、こそこそと向かった。
窓から誰かが見ているとも知らずに…。
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優磨 - 花宮がヤンデレになったら嬉しいです! (2017年12月31日 2時) (レス) id: 52ae29610d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Kirisaki@黛征羅 にゃんこ11 x他1人 | 作者ホームページ:なし
作成日時:2017年5月10日 22時