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Ki side
おかしなことになってしまった。子犬のような目でうるうると覗かれて、断ることができなくて。その日からがらっと変わった藤ヶ谷の態度と、生暖かい目で見てくるメンバーにも慣れなくて、なんだかむずむずする。
M)きたやん、
ラジオの収録。一本目と二本目の間に今日の相方が声をかけてくる。
「みやた…」
M)だいじょーぶ？
「わかんね…」
弱々しい声になってしまったのに気付いたけれど、宮田はいつものように笑った。
M)戸惑ってる？
はいどーぞ、と言って持っていたお茶を渡して隣に座った宮田の柔らかい雰囲気に絆されてつい心の内が漏れ出す。
「戸惑ってるっていうか…みんな変わっちゃって、なんていうか、こわい。」
M)こわいの？
そう。怖いんだ。この変わってしまった今がいつまで続いて、いつ、終わってしまうんだろうかと。
「…別によかったんだよ。視界に入って、少しだけ言葉を交せるようになれば、それで。今まではそれすらしてないと思ってたし。」
M)きたやん、
「っていうかそもそもこんな話になるなんて思ってなかったんだよ。宮田と話して、あぁ、俺、グループ辞めないといけないんだって思ってたしさ。一回は覚悟決めてたし。」
M)そんな…
そうだ。辞めるんだと一度は覚悟した。それが180度変わってこんなことになって。藤ヶ谷のことをそんな目で見たことはなかった。だけどいま、すきだと言われて、今までのことは何だったのかと思うほど甘く優しい目で俺を見て、俺の名前を呼ぶ。仕事中は今までと変わらないけれど、家に帰れば何年もやり取りしていなかったトークルームが毎日のように更新されていく。
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imtr(プロフ) - まいまいさん» まいまいさん コメントありがとうございます！面白いと言ってもらえて嬉しいです！もう少し続いていきますので、引き続き楽しんでいただけるよう頑張ります！ (2021年5月23日 18時) (
レス) id: 768e339076 (このIDを非表示/違反報告)
まいまい(プロフ) - えー、わからない…続きが読みたくて読みたくて気になりすぎです！！面白いです。続き楽しみにしています！ (2021年5月23日 0時) (レス) id: d8ffbdef31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：imtr
| 作成日時：2021年5月19日 12時
