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Ki side
宮田に俺に任せてと言われてから10日ほど。謀ったかのようにメンバーと顔を合わせる仕事はなくて助かった。長く顔を合わせないことが次の気まずさを連れてくることは分かっていたけれど、連絡を取る気にはならなかった。
そんな都合のいいスケジュールが続くわけもない。メンバーと会う日は必ずやってくる。それが今日。今日が近づくほどに眠りが浅く、疲れが溜まっていた。何を食べても砂を噛むようだった。マネから連絡が来て、迎えの車に乗る。今日は月１のレギュラー撮影日。なにも起こらなければいい。ゲストも来ることだし、コーナーになれば司会は別で入ってくれるからなんとかなるか…そんなことを思いながら窓の外を見ていた。心を映し出したかのような曇天だった。
「はよ…」
重い足取りで小さく挨拶をしながら控室へと入る。誰とも目を合わせたくなくて、キャップを深くかぶって、イヤホンをしていた。全員いる、か。時間を見れば少し余裕がある。いつもの位置に荷物を置いて、タバコと携帯を持って外へ出た。
この10日で覚悟はしたつもりだ。いつ宣告されるかは分からない。だから、いつでもそうだな、そうするわと受け入れられるだけの覚悟を。
「これが、最後かもなぁ」
揺れる白煙にそんなことを呟いて、一人、笑った。
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imtr(プロフ) - まいまいさん» まいまいさん コメントありがとうございます！面白いと言ってもらえて嬉しいです！もう少し続いていきますので、引き続き楽しんでいただけるよう頑張ります！ (2021年5月23日 18時) (
レス) id: 768e339076 (このIDを非表示/違反報告)
まいまい(プロフ) - えー、わからない…続きが読みたくて読みたくて気になりすぎです！！面白いです。続き楽しみにしています！ (2021年5月23日 0時) (レス) id: d8ffbdef31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：imtr
| 作成日時：2021年5月19日 12時
