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T side
「ま、あーゆー言い方されるとちょっとね、クるもんはあるけどね。冷静に考えると心配されてたのかなーとかな。ほら、あいつ俺に話しかけることなんてほぼないじゃん。だからさ、よっぽど酷かったのかなーって。」
んはは、と笑いながら飲み干した缶をゴミ箱に捨てた。
T)ミツはさ、ガヤのこと分かってるんだねぇ
そう言ってみつの方を見れば、缶を捨てたゴミ箱をなぜかずっと見ている。みつ？なに…？
「…分かってなんかねぇよ。」
視線はゴミ箱に向けたまま、聞き取れるギリギリの声でみつが呟く。
T)ん？
「都合の良いように解釈してるだけだよ。」
T)どーゆーこと？
んは、とまた笑ってこちらを見たみつ。その笑顔はさっきと同じ、悲しくて、苦しかった。
「嫌われてっから。俺。」
T)え…
「ふふ、けどグループだからやってかなきゃいけないじゃん？だから俺の都合の良いように解釈してんの。おれがそう解釈すれば良いだけの話だし。みんなとは上手くやってんだろ？」
俺も上手くやれたらなーと言いながらうーんと伸びをする。
「ほんとの意味はあのまんまだよ。迷惑だし目障りだしどーでもいーんだよ。」
T)そんな、
「いまに始まったことじゃねぇし。慣れてるから。俺なりの対処法ってやつ？」
んふふ、とまた笑って衣装の埃を払うように手を動かした。
「藤ヶ谷のこと大事だからさ。あ、玉のこともだぞ。メンバーみんな大事。どこにも行って欲しくない。7人で登っていきたい。だけど、な。」
T)だけど、？
「…変なこと言ったな、ごめん。忘れろよ。さ、仕事仕事ー。行こうぜ。」
時間ねぇぞーと言いながらスタジオへと引き返していくその姿にかけるべき言葉がいくつもあるのに、音にはならなかった。
ねぇみつ、続きはなにを言いたかったの。続きの言葉はそんなに悲しいものなの。そんな顔しないでよ。ねぇみつ。俺たちはみつの背負うものを何も教えてもらえないの？もうそんな子供じゃないのに。
たまー？と呼ぶその声が、遥か遠くに聞こえた。
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imtr(プロフ) - まいまいさん» まいまいさん コメントありがとうございます！面白いと言ってもらえて嬉しいです！もう少し続いていきますので、引き続き楽しんでいただけるよう頑張ります！ (2021年5月23日 18時) (
レス) id: 768e339076 (このIDを非表示/違反報告)
まいまい(プロフ) - えー、わからない…続きが読みたくて読みたくて気になりすぎです！！面白いです。続き楽しみにしています！ (2021年5月23日 0時) (レス) id: d8ffbdef31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：imtr
| 作成日時：2021年5月19日 12時
