陸拾陸話 ページ24
「継子だということよりも俺はお館様にそっくりなことが引っかかっているんだが。」
「別にいいだろ。
つーかなんでAの方をみて喋らんねぇんだよ。
Aはお前に向かって話しかけてたんだから返事くらいしろや。」
少し機嫌が悪そうに言う師範。
珍しいなぁ…と思ってくすっとなってしまったら
何笑ってんだよ と怒られてしまった。
「…失礼なのは承知の上だ。
素性が知れない以上どう接していいのかがわからない。」
「はぁ…?そんなに気になんの?顔が?
たとえお館様とどんな繋がりがあろうがAはAだし関係ねぇだろ。」
「!」
お館様にお会いすることがある方にそういって頂けるのは本当に嬉しかった。
師範のそういう姿勢に救われている。
「貴様の楽観的なところは最早羨ましい。」
頭を手で押さえながらそういった。
そしてやっと私の方に体を向けてくださった。
「……遅れてすまない。
蛇柱 伊黒小芭内と言う。
今はどういう対応をするのが正解かわからないが、まぁ 柱合会議で会うことになるだろう。
その時に説明があることを期待している。」
依然として目は合わないが、挨拶をしてくださった。
「ありがとうございます。伊黒様。
お館様から近々話があると思われます、その時にまたお会いいたしましょう。
あと私には気を遣わないでくださいませ、普通の隊士と同じように接してくださると幸いでございます。」
「…あぁ、善処しよう。
それと様はやめろ。もう柱になることは決定しているのだから隊士としての立場は対等だ。
宇髄めの所為で遅れただけだからな。」
煉獄様が抜けた後にそう言う話にはなっていたのだろう。
師範もこの任務の前に言っていた。
伊黒さんにお礼を言おうと思ったら、首元にいた蛇がこちらに向かってきた。
なんだろう、と思って少し近寄ると、手にすり寄ってきた。
「可愛いね、ありがとう。
良い御友人をお持ちなのですね。
伊黒さん、ありがとうございます。改めてよろしくお願い致します。」
笑顔で告げると少し驚いた顔をして あぁ と言われた。
それからすぐに師範に向き直り、再び口を開いた。
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ヒイロ(プロフ) - 暖かいコメントに励まされております(灬´ ˘ `灬) 体調の心配をしてくださり大変嬉しく思います、かなり様もお気をつけてお過ごしください、本当にありがとうございます! (2020年4月26日 0時) (レス) id: e6a13b5d4e (このIDを非表示/違反報告)
かなり - 最近体の調子いかがですか?私、ヒイロさんに憧れていて更新されているとすごいなぁと思いながら読んで勇気をもらっています!(≧∇≦)これからも体に気をつけて頑張って下さい!応援しています! (2020年4月25日 19時) (レス) id: 698341d95b (このIDを非表示/違反報告)
ヒイロ(プロフ) - かなりさん» 再びコメントくださりありがとうございます(灬´ ˘ `灬)これ以上にない嬉しさであふれております…!私もコメントをくださるおかげで頑張っていけます、お気遣いまでしていただいて本当にありがとうございます! (2020年4月20日 17時) (レス) id: e6a13b5d4e (このIDを非表示/違反報告)
かなり - 私、この小説が大好きすぎてドキドキとワクワクが止まらないほど、待ち遠しいです!言うのは早いと思うのですが言わせて下さい。「この小説を作ってくれてありがとうござます!いつもこの小説があるから頑張れます!」これからも体に気をつけて下さい!応援しています! (2020年4月20日 13時) (レス) id: 591368bcea (このIDを非表示/違反報告)
ヒイロ(プロフ) - かなりさん» コメントありがとうございます!そのようなことを言っていただけることが本当に嬉しく存じます。 お気遣い痛み入ります、ありがとうございます(灬´ ˘ `灬) (2020年4月17日 13時) (レス) id: e6a13b5d4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヒイロ | 作成日時:2020年4月12日 11時