【鬼滅の刃】藤の華 -弐-

伍拾参話 ページ11

「ぐぬぅう…だったらどう説明する？

お前がまだﾀﾋんでない理由は何だ？

俺の”血鎌“は猛毒があるのに いつまで経ってもお前は ﾀﾋなねぇじゃねぇかオイ。


なあああ‼」









「俺は忍びの家系なんだよ。

耐性つけてるから毒は効かねぇ。」









「忍なんて江戸の頃には絶えてるでしょ、嘘つくんじゃないわよ！」









そんな話をしているが、実際耐性のある師範も毒は回ってきているようだ。


師範が動けるうちに片付けられなければだめだ。






妓夫太郎も師範に毒がじわじわと回ってきているのに気づいたようだ。









「ひひひっやっぱり毒 効いてるじゃねぇか。じわじわと。


効かねぇなんて虚勢張ってみっともねぇなああ。

ひひひっ」









「いいや全然効いてないね、踊ってやろうか。


絶好調で天丼百杯は食えるわ 派手にな‼」









師範の動きを合図に戦いが再開される。



妓夫太郎と妹を離し、纏って攻撃されることを避ける。




師範とともに鬼に向かって火薬玉を投げる。

妹の方はそれに気づかずにうまく引っかかってかてくれた。



妓夫太郎はそう上手くはいかなかったようで、爆発音は聞こえなかった。






爆発で怯んだ隙に、妹の頸を斬る。









「チッ、こっちは仕留めそこなったぜ。」









「うううう‼

また頸斬られたぁ‼くそ‼絶対許さない‼



悔しい 悔しい！

なんでアタシばっかり斬られるの‼」









頸を斬られてまた喚きだした。


師範の発言の意味を理解した様子の妓夫太郎が、先程より増して嫌そうな顔をする。









「お前ら、もしかして気づいてるなぁ？」









「何に？」









「気づいた所で意味ねぇけどなぁ。


お前は段々とﾀﾋんでいくだろうし、そのあとそこの女一人で俺らを相手出来ねぇだろうしなぁあ。



こうしている今も俺たちはジワジワ勝ってるんだよなああ。」

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