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そういえばしのぶさんたちは入ってくるときに非鳴嶼さんと不死川さんの後ろに隠れるように入ってこられた。

体格が良い二人の後ろだったため食材に気づかなかった。


そのあとも様子が見たいと言って 台所の方へ行かれていた…きっと食材を隠したのだろう。









「そんなに考えてくださっていたのですね……皆さま、本当にありがとうございます。」









柱となってまだそこまで経っていないというのに、ここまで暖かくしていただけて本当に嬉しい。

立場もあるのかもしれないけれど、もう気にしていない方も何人かいらっしゃる。





その場に暖かい空気が流れて、心が穏やかになったけれど とりあえずご飯を追加で炊かなくてはいけないので 何人かに手伝っていただくことにした。



_____

お米を炊くのにそんなに人はいらないと判断したので手伝うと先に声をかけてくれたしのぶさんと無一郎くんに台所に来てもらった。



お米を研いでいると、手伝ってもらっていた無一郎くんが口を開いた。









「Aさん、俺はお館様の姪だからお姉さんみたいで好きなんじゃないよ。


Aさんだからだよ、きっと胡蝶さんも甘露寺さんもそう。

他の柱の人たちも、そうだと思う。」









先程私が考えていたことに気づいて言ってくれたのだろうか。


それとも、気まぐれだろうか。





どちらでも無一郎くんがそう言ってくれたことが嬉しかった。









「ありがとう、嬉しい。」









「……ねぇ、胡蝶さん。」









「なんです………まぁ。」









「?

どうされました?」









突然しのぶさんを呼んでどうしたのだろう、と思っていると無一郎くんがまた口を開いた。









「俺たちの任務は成功だね。」









「………なるほど。」









大凡予想はできた。

やっぱりお館様には敵わない。









「実はAさんから今回のことを伺った後にお館様から文が届きまして、


“天元から聞いたところによると 少女のように顔を綻ばせることがあったそうだから、それが見てみたい”


と。」









予想は当たっていた、まさか自分にもそんなことをされているとは思いもしなかった。


だから二人は皆様に私の好物を聞きだしてくださったのだろう。

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作者名:ヒイロ | 作成日時:2020年4月21日 19時

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