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7話 ページ8

でもお世話になるのに文句を言えるわけもないので、もし向こうが殺そうとしてきたらこっちも全力で抗うということにしておく。

「そうじゃ、お主をここに運んできた者がおるんじゃったわ。」

「五年い組の尾浜勘右衛門です、無事で何より」

『その節は本当にありがとうございました……!あなたがいなかったら今頃どうなっていたか…』

もう、なんかアニメキャラとか抜きにしてフィルターかかってるのかってぐらいキラキラしてるように見える。もしやこの方が菩薩……

「見ろよ雷蔵、勘右衛門のやつ、無事で何よりって……姫様相手だからってカッコつけちゃって」

「ちょっと、聞こえちゃうよ…フッ」

「いやいや、俺もここに帰る途中だったんで!それより当面の間はここにいるんですよね?また何か困ったことがあればいつでも聞いてください!」

いくらなんでも優しすぎる…!いや落ち着け真矢、ここは天女モノの忍たま夢小説の世界。学園長の前ではこうして優しく接することで私の警戒心を解いて、無防備になったところを殺る5年生の集団計画かもしれない。あまり信用しすぎてはダメだ。そう言えばこういう表面上の優しさで接するのは立花仙蔵が多い気がする。(当社比)

『……ありがとうございます、またお話ししてくださいね』

考えすぎでついつい笑顔もひきつってしまう。いけないいけない、これでは彼らに自分たちの作戦がバレているのではないかと思われる。

「それぐらいで良いか?勘右衛門、下がりなさい。他の五年生たちも!!」

ここからはまた2人で話さねばいかん、と五年生を下がらせた。

「さて…お主にはゆっくり慣れていってもらえたら良いのじゃが、いかんせんこの学園はどこも常に人手が足りんくてのぉ……お主さえよければ、少々仕事を手伝うてくれぬか?」

これは願ってもない誤算だ。てっきり部外者に仕事を任せるわけにはいかないと軽く軟禁状態にされると思っていた。……それ以前に、何もしないのに置いてもらうのは気が引ける。

『さっきも言いましたが私、なんでもします!体力には自信があるので…!』

「ほっほっほ、見かけによらず随分働き者のようじゃな」

「文字を使う作業なんかは慣れてからになるが、それ以外のことはじきにやってもらおう!」

そう、見かけによらず私は怪力なのだ。握力は普通に片手40キロはあるし、自分より大きい男の人を背負い投げできたりもする。意外と脳筋タイプです。パワーこそ正義。

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(プロフ) - 続き楽しみに待ってます! (4月3日 22時) (レス) @page6 id: f020fc6e38 (このIDを非表示/違反報告)
ローズ🌹 - 面白いし好きです (3月28日 18時) (レス) id: f00e066842 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鯖の塩焼き | 作成日時:2024年3月20日 22時

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