天女(ガチ)かと思った【rkrn】 (ページ7)

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6話ページ7

『そうですね、発展したがゆえに変な味のものも出てきてびっくりしてます』

「まぁその話はあとで聞くとして……お主、この辺りに置いてもらえそうなアテはあるのか？」

そう、私にとってはそれが1番の問題だった。この時代だと私ぐらいの年齢の人たちはとっくに働きはじめているが、便利になった世の中に甘えきった生活をしていた現代人の私は、服の着方はおろか文字の読み書きすらわからない。働き口を貰えたとしても穀潰しになる未来しか見えなかった。

『そっ、そのことなんですけど…！私、本当に何も知らなくて…少しの間だけでいいんです、私にこの時代の生き方を教えてくれませんか？邪魔だと思ったら追い出してもらっても構わないので…！！』

私が見て来た夢小説の展開とは違うことを願って、一か八かでお願いした。

『自分なんでもします！！いざとなったら身代わりにしてもらっても…！』

「「「「「絶対ダメだろ！！！！！」」」」」

天井裏と襖のところから勢いよく色んな人が飛び出してきて、さすがギャグアニメというべきか、あの独特な効果音と共にみんなずっこけた。

「なんじゃお主ら、聞いておったのか！盗み聞きとは感心せぬのぉ」

「だって…」

「勘右衛門が攫ってきた…」

「姫様が…」

「「「気になって……」」」

「だから止めたじゃないか…！！」

「誘拐じゃないって言ってるだろ！？あ、俺はちゃんとヘムヘムに呼ばれて来ました！！」

正体は5年生だったらしい。てかいつの間に呼んでたんだ。やばいやばいやばい生の5年生だどうしよう！！！！！

鉢屋三郎と不破雷蔵まったく見分けつかない感動！！！！てか久々知兵助怒られてしょげてる！！！ついて来たんだ！！！！見たまんま髪の毛ボッサボサだ竹谷八左エ門！！そして第一発見者尾浜勘右衛門さま！！

てかまずい鉢屋三郎がいるってことは私殺される！？夢小説だと急に転がり込んできた私(主人公)のことめちゃくちゃ警戒していち早く殺そうとしてくるし！！！

「そんな必死に頼まんでも元々そうするつもりじゃよ、

ただし！！もし学園の外に行くとなれば必ず誰かを連れて行くこと！！！」

『えぇっ！なんでですか？！』

やっぱり殺されるかもしれない！！きっとなんか適当な理由付けて外に連れ出してそのまま捨てられるんだ…

「お主のその顔だと絶対人攫いか山賊に襲われるからの！！」

うんうんと頷く5年生一同。ちゃっかり一緒に話聞いてる。確かに誘拐されかけたことはあるけど、そんな高頻度じゃなかった。