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2話 ページ3

「!?!もしもーーし!!」

ぺちぺち頬を叩くがなんの反応もない。強いていうなら顔色が真っ青なことぐらいだが、かろうじて月明かりがぼんやりあるぐらいの明るさでは誰も気づかない。

尾浜勘右衛門は実習課題の帰りであった。夕方には学園に着く予定が思ったよりも手こずり、日が沈んでも帰ってくることが出来なかった。さっさと帰ろうと歩いていたそのとき、この女が泣きながら縋り付いてきた。優しい彼は適当な理由で誤魔化すこともできず、こうして倒れた女を横抱きにしながら対応を考えていたのであった。

「……まぁ、曲者だったらその時はその時か」

一般人を装い、忍術学園を狙おうとしている曲者の可能性も考えたが、あの泣き方はマジで焦って解決策が何も見つからない不安と情報の処理が追いつかずキャパオーバーしたことから来るやつだと判断したので、すぐ近くの忍術学園に連れて行くことにした。

「いや顔良!?!?!!!!」

学園に向かって走り出そうとしたとき、夜目が効いて少女の顔が見えた。ハッキリまでとはいかないものの、こんな薄暗い場所でも整った顔だとわかった。よく見たら見たことのない服を着ているし、自分はもしかしたらどこかの領地の姫を攫ってしまったのではないかと、勘右衛門の背中に冷や汗が走る。

「……誘拐とかにならないよな……?」

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(プロフ) - 続き楽しみに待ってます! (4月3日 22時) (レス) @page6 id: f020fc6e38 (このIDを非表示/違反報告)
ローズ🌹 - 面白いし好きです (3月28日 18時) (レス) id: f00e066842 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鯖の塩焼き | 作成日時:2024年3月20日 22時

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