【鬼滅の刃】声が出ない少女と鼻が良い少年のお話【竈門炭治郎】

参拾壱，辛い過去 其の壱＿＿＿ ページ36

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『………………………………』
「"だから二人の分も強くなろうと思った"」












『…………………………………』
「"沢山沢山鬼を切った"」












『………』
「"沢山怪我もした"」












『…………………………………』
「"水の呼吸が苦手な私にとっては"」











『………………………………………………………………』
「"柱になるのは不可能だったはずだった"」










『…………………………………』
「"でも、沢山戦ったおかげで柱になれるところまで来ていた"」







『……』
「"でも…"」













ここまで話したあとグッと力強く拳を作った





「大丈夫か？」









『……！』
「大丈夫！」















安心させるようにニコッと変わらない笑顔を見せたが匂いは悲しそうで辛そうだった


















『………………………』
「"怪我をしていた鬼殺隊を庇って"」



















『……………、……………………………………』
「"たった1人の、唯一の家族である兄が死んだ"」















「ぇ」










『…………………………………。……、………………………………』
「"鎹鴉から話を聞いて急いで兄の元へ向かった。でも、時すでに遅し…"」







『………………………………………』
「"兄は酷い怪我で血も止まらなかった"」















『…………………………………………………』
「"何とか血を止めようとする私の手を握って"」















『……………「……………………………………………………」………』
「"兄は最後に「先に行くのを許してくれ、ごめんな。愛してるよ」と言って"」














『……………………』
「"ゆっくり眠りについたの"」












『…………………………、……………………、…………………』
「"それがショックで沢山、声が枯れるまで、日が明けるまで泣いた"」














『……………………………』
「"そして気づいたら声が出なくなっていたの"」















『……………』
「"これが私の話"」











『…………………………………………』
「"柱の人たちと同じ力があったから"」












『……………………………………………』
「"よく柱合会議とかに出たり柱の人達とも任務行ったりして"」












『……………………………』
「"だから仲が良かったの"」

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