人が嫌いな鬼殺隊員

有無 ページ40

一つの修行に二週間すると言われてから




ニ週間後＿＿＿＿＿＿＿



滝の冷たさには慣れ 集中出来ている



訳ではない←


滝の冷たさには慣れたが


なかなか無の境地に入れない


『(甘味食べたい……←)』


悲「龍造寺よ… また別の事を考えたな…？



集中しろ

全ての意識を一点に集めるのだ……」





『はいっ……』





集中


集中


集中



感覚を失くせ



呼吸も忘れろ



意識の世界に入れ



身体と意識を



少しで良い



切り離せ





＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿



暗い


何も見えない


これが無の境地？


それにしたら何も無さすぎる



…… ？ いや


"何も無い"のに "何かある"



壁か？ 触る限りの範囲は全てに"何があった"



これを超えるのか…？


でも僕は自然と"何も無い"向こう側へと


行きたかった


体が勝手に進んでいる


僕の身体の底から突き動かしている


壁？をよじ登ろうとした時




遠くに薄桃色の光が現れた


その光はとても眩しくて


壁の向こう側にあった




『(……… ！

この壁は透明だったのか……！


"何も無い"と思っていたら透明だった！)』



『……………… ？

(何だこの感覚は…？


まるで前にもあったかの様な感覚……


僕が"無い"と思っていた物は


全て透明だったのか……？


"目に見えない"と言う理由だけで


存在を"無い"物と認識していたのか…？)』




考えれば考える程分からなくなる


今はあの光を目指して進もう


理由なんかは後でいい


壁をっ！ 手が滑っ！？！？




＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿


『うわぁっ！？！？


ハァッ....！！ ハァッ....！！』



息が


悲「… その様子だと無の境地に入れた様だな……

だがまだそれは


出発時点だと気づいたか… ？



龍造寺」



『(やっぱりあの暗い所は無の境地だったのか……


いや それよりも………)

はい 痛い程分かりました


見えない物は全て"無い"物ではないという事も』



悲「…… ！ そうかならば話は早い


龍造寺 君の次の修行は


無の境地の壁を壊す事だ」



『壁を……
　

壊す………』

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