藤色の ページ32
『...え？ 浅草？』
いつもの様に鍛錬をしようとした時だった
し「はい 最近私もAさんも任務ばかりで
少し疲れただろうと思いまして……
遊びに行きませんか？」
蟲柱さんから遊びのお誘いを受けている
『…いや あの 僕の腕を引っ張っている時点で
拒否権は無いと判断したのですが... 蟲柱さん』
し「あら 分かっているのだったら
早く着替えましょう！ 遊びに行きたい所が
沢山あるんです！」
『(力が…… 強い……っ！！)』
何か綺麗な着物あったっけ......
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
結局いつもの様な格好になってしまった
もしもの為に刀は布に丸めてある
『実際最近任務ばっかりだったからなぁ....』
し「ね 疲れたでしょう？」
よく人の死角から出てくるなぁ 蟲柱さん
『……！ 蟲柱さん その着物…』
し「はい 前に甘露寺さんと少し街の方で
買物をして... その時に買った着物なんです... 」
藤色の着物
所々に蝶が描かれていて
袖の方には少し金箔がかかっている
『……え これ絶対頼んで作って貰ったでしょ！←』
し「これがそうじゃ無いんですよ
まぁ 高かったですけど...
どうですか？ 似合ってますか？」
『(笑顔.... )…うん 凄い似合ってる』
し「お世辞でも嬉しいですよ『なっ！
お世辞じゃ！』 貴方は本当に
前の任務で変わりましたね
そう... 明るくなった.... 」
やっぱり彼女は何処か儚げだ
仕草が 立ち方が いや
全てが儚い
まるで瞬きをしたら何処かへ消えている様な
そんな感じがするんだ
何故そんなにも
死にたがるのか？
し「えっ……」
『うぇっ！？口に出てたッ！？』
し「え、えぇ 小声でしたけど....
でも相当疲れてますね
浅草で遊んだらたっぷり寝ましょう！」
『... うん』
死にたがる と言う言葉で
彼女は驚いた顔をした
そりゃ急に 君死にたがってるよねとか言われたら
吃驚するけど....
彼女はそうじゃなかった
まるで自分自身の行動が
断頭台への一歩一歩だと
気づいた様な驚き方だった
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ざぐいん(プロフ) - コメントありがとうございます！分かりました！頑張ってみます！ (2020年4月4日 11時) (
レス) id: c144456562 (このIDを非表示/違反報告)
? は る う さ ぎ ?(プロフ) - えへ、夜中に失礼します！！えっとルートのことなんですが！みつりちゃんが良いです！あと、この作品とっても面白いです！ (2020年4月4日 2時) (レス) id: 8618d500fe (このIDを非表示/違反報告)
ざぐいん(プロフ) - 評価をしてくれた方！本当にありがとうございます！頑張ります！！ (2020年3月19日 17時) (レス) id: c144456562 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ざぐいん | 作成日時：2020年3月18日 19時
