一目惚れ 完 ページ4
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血をあげて鬼にするのはいいんだけど、俺は無惨様じゃないから完全な鬼にすることはできない。
半分くらい鬼化するかなー？くらい。
でもそのほうがいいよね。完全な鬼になって、Aの自我がなくなったら嫌だし。
Aの喉が上下し、血を飲んだことを確認して口を離す。
うまくいくかな？死なないでおくれよ？
俺はぐったりしたAを抱き上げて、いつもの部屋に連れ帰って寝かせた。
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｢…………う、ぅ……｣
｢あっ、目が覚めたかな？｣
……？ここは、教祖さまのお部屋？
ぼく、倒れちゃったのかな。
布団から体を起こして眠い目を擦る。
そして体に異変が起きていることに気がついた。
｢えっ、あれ……？｣
いつの間にか爪が長くなってる。髪の毛も伸びた。
口の中に違和感もある。これは……牙……？
｢A、おはよう｣
狼狽えていたら教祖さまが目の前にやってきた。
どうしよう、病気のせいで体がおかしくなったのかも。教祖さまなら何かわかるかな？父さんと母さんはどこだろう。
｢教祖さま、どうしよう、ぼくなんだかおかしいんだ。体がおかしくなったの……病気のせい？父さんと母さんは？……教祖さま、たすけて｣
｢うんうん、一度落ち着こうね？ほら、おいで｣
おいで、と手を広げる教祖さま。
ぼくは泣きそうになりながら、すがりつくように腕の中に収まった。
｢ひとつずつ整理しようね。まずはAの体のこと。これは君の病気を治した副作用なんだよ｣
｢副作用？｣
向かい合うようにすっぽり収まったまま、教祖さまのお話を聞く。
どうやら教祖さまは、ぼくの不治の病を治してくれたみたい！
この体の異変は副作用だけど、陽の光を浴びない限りは死ぬ事がなくなるんだって言ってた。
もともと体が弱くて外になんてほとんど出られなかったから、陽の光を浴びられなくなるのは平気だ。
｢父さんと母さんは？｣
｢……二人はね、面倒を見きれないからって……Aを捨てたんだよ｣
えっ？そうだっけ？
ぼくをここに連れてきたのは父さんと母さんで……病気を治すために…………
あれ、記憶が曖昧だ……頭が痛い……
｢悲しいよね、親に捨てられるなんて可哀想……。でも大丈夫だよ、今日からAは俺と一緒に暮らすんだ。ずーっと一緒にいてあげるからね｣
……こうしてぼくは教祖さまと一緒に暮らす事になった。
流した涙は頭が痛むせいか
はたまた別の感情か
ぼくにはもう分からなかった。
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こよみ(プロフ) - 春斗さん» はじめまして。いつも読んで下さってありがとうございます！また、リクエストやお気遣いまで非常に嬉しいです〜！ゆっくりではありますが、これからも書き続けるので楽しみにしていただけると嬉しいです！ (2021年6月30日 8時) (
レス) id: 425489c0a2 (このIDを非表示/違反報告)
春斗(プロフ) - 初めまして。こちら楽しく拝読させて頂いております！リクエストなのですが、累くんのところに遊びに行く夢主くんと、それについていった童磨が気になります…！この時期は特に体調崩しやすいので、ご自愛下さいませ。お身体お大事になさって下さい…！ (2021年6月30日 3時) (レス) id: 8cfab7cc4c (このIDを非表示/違反報告)
こよみ(プロフ) - charaさん» リクエストと感想ありがとうございます……！とっても励みになります(*´ω`*) 更新頑張りますね！ (2021年6月27日 14時) (レス) id: 425489c0a2 (このIDを非表示/違反報告)
chara(プロフ) - リクエストで猗窩座との絡みが見たいです・・・追記このお話めっちゃ面白くて好きです！無理のない程度で更新頑張って下さい！！ (2021年6月27日 14時) (レス) id: fa1ff43ec6 (このIDを非表示/違反報告)
こよみ(プロフ) - 狼河＠チビ同盟さん» リクエストありがとうございます……！堕姫ちゃん！お話練ってみますね！ (2021年3月12日 19時) (レス) id: c39eaef263 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こよみ | 作成日時：2020年2月14日 1時
