第十八話 ページ20
Aside
…さっきから、少年がヨロヨロと歩いていて危なっかしい。
炭治郎「ごめんな禰豆子。ごめんな…」
そう呟きながらも少年は歩き続けていた。
『…少年、乗れ』
俺はしゃがんでそう言った。
簡単に言えば、俺は少年をおんぶしようとしてるわけだ。
炭治郎「でも身長俺の方が高いから…」
『煩い。身長なんて関係ないから乗れ』
…身長のことは言われたくない…出会ったころは俺の方が身長高かったのに…
炭治郎「…ごめん、迷惑かけて」
そう言って、少年は俺の背に乗った。
『…いいんだ。お前は兄さんと真菰たちの魂を狭霧山に帰してくれたし、俺を助けてくれた。だから、ちょっとした恩返しだと思ってくれ』
そう言うと少年から少しだけ、涙の匂いがした。
俺が歩き出して、数十分経ったころ。
炭治郎「…日が、暮れてしまう…」
少年のそんな声が聞こえた。
『大丈夫だ。もう直ぐ、着くから』
もう日が暮れて、辺りが暗くなったころに鱗滝さんの所に戻って来れた。
ドガ、と音がして驚き、俺と少年が同時にそちらを見ると
眠っていた筈の少女…禰豆子が扉を蹴り壊して出てきた音だった。
炭治郎「あーーーーっ、禰豆子ォお前っ…起きたのかぁ!」
少年が俺の上でそう言うと、俺は少年を下ろした。少女は少し早足で此方に来ていた。
炭治郎「禰豆子っ…」
少年は歩いて少女の所に行こうとするが、転けてしまった。
それを見た少女が少年を優しく抱き締めていた。
炭治郎「わーーーーっ、お前何で急に寝るんだよォずっと起きないでさぁ、死ぬかと思っただろうがぁ!!」
少年がそう言っていると、鱗滝さんが出て来て少年と少女を抱き締めた。
鱗滝「よく、生きて戻った!!!」
その日、狭霧山には少年の泣き声が響いていた。
_____
オマケ
鱗滝「…Aは、何故ボロボロなんだ」
『…無理矢理会場に入れられた。それだけです』
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月@坂田家 - 待っていますね~!!無理せず体調に気を付けてくださいね!!! (2019年12月16日 0時) (レス) id: 913d4eaa3c (このIDを非表示/違反報告)
梅干し太郎 - 11月の終わりごろが待ち遠しい〜リアルの方頑張ってください! (2019年11月10日 23時) (レス) id: 2e6efde964 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜空サン | 作成日時:2019年8月30日 22時