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第十一話 ページ13

炭治郎side

次の日も、そのまた次の日も

腕が、足が千切れそうな程、肺が、心臓が破れそうな程刀を振った。

それでも錆兎には勝てなかった。

Aが相手をしてくれたときもそうだった。

半年経つまでは

その日、俺が挑みに行くと錆兎は真剣を持っていて。

錆兎は刀を抜き、俺は刀を構えた

錆兎「半年でやっと、男の顔になったな」

炭治郎「今日こそ勝つ」

真正面からの勝負は単純だ。

より強く、より速い方が勝つ。

『…両者とも、準備は良いか?』

炭治郎「うん」

錆兎「ああ。」

『…では、始め!』

そのかけ声から一瞬で勝負は決まった。

この日この瞬間、初めて俺の刃が先に錆兎に届いた。

俺の刃は、錆兎の面を斬っていた。

二つに割れた面の下の顔を見て、俺ははっとした。

俺が勝った時錆兎は笑った。泣きそうな、嬉しそうな、安心したような笑顔だった。

真菰「勝ってね炭治郎。アイツ(・・・)にも」

気付くと錆兎と真菰は消えていて、錆兎の面を斬ったはずの俺の刀は…

岩を斬っていた。

『っ…兄さん、真菰…ありがとう…炭治郎を育ててくれて』

涙の匂いがして、その匂いの元を見るとAの面の隙間から涙が流れていた。

その後、Aさんが鱗滝さんを呼びに行ってくれた。

俺が勝った理由は、隙の糸の匂いが分かるようになったからだ。

誰かと戦っているとき、俺がその匂いに気付くと糸は見える。

糸は俺の刃から相手の隙に繋がっていて、見えた瞬間ピンと張る。

俺の刃は強く糸に引かれて隙を斬り込む。

『おい少年!鱗滝さんを呼んで来たぞ!』

鱗滝「…炭治郎、お前を最終選別に行かせるつもりはなかった。もう子どもが死ぬのを見たくなかった。お前にあの岩は斬れないと思っていたのに…よく頑張った」

鱗滝さんはそう言って俺の頭を撫でてくれた。

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月@坂田家 - 待っていますね~!!無理せず体調に気を付けてくださいね!!! (2019年12月16日 0時) (レス) id: 913d4eaa3c (このIDを非表示/違反報告)
梅干し太郎 - 11月の終わりごろが待ち遠しい〜リアルの方頑張ってください! (2019年11月10日 23時) (レス) id: 2e6efde964 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夜空サン | 作成日時:2019年8月30日 22時

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