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案内 ページ10

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大川さんとの話しが終わった私は今、あの部屋にいた黒色の忍装束を纏った女性゛山本シナ゛さんに案内して貰い天女様が使っていたという部屋にいる。

案内して貰う最中に聞いた話によるとここは忍術学園に通う生徒、通称゛忍たま゛さん達が生活する長屋の一角にあたるらしく今までの天女様もこの部屋を使っていたらしい。
曰くこの学園に現れたという天女様は私で6人目らしくこれまでの天女様は一様に天へとお帰りになったそうで…それは私も天、元の時代に帰れると思って良いのだろうか。

また後で来てくれると言う山本さんを待つ間、隊服から着物へと着替える事となった私は漠然とそんな事を考えながら比較的落ち着いた色味の桃色の着物へと袖を通していく。
今までの天女様が着ていたという着物たちを私も使って良いとの事だったが派手な色や柄が多くてどれも着るのを躊躇ってしまうものばかり。
今回は何とか着れる物があったから良いものの、今後はそれも考えないといけないなと思案しながら着付けていく。
因みに大川さんの部屋から今の今までつけて来ていた気配も私が着替え始めると同時に消えていた。
そこら辺の良識はあったようで一安心である。

今日の事を考えながら着替え終えた私は最後に羽織を羽織って少し考えてから日輪刀を壁に立て掛け自分は部屋の真ん中へと座り山本さんを待つことにした。




* * * * *



帰って来られた山本さんに連れられて私は今学園内を案内して貰っている。
彼女の話では明日から私はこの学園の事務員としてお手伝いをするとの事でこれまでの天女様もそうしていたらしい。
なので今日のうちに案内出来る所は案内してくれるとの事だ。

「夜も遅いのにご迷惑をお掛けしてすみません」

つい申し訳なくなって口をつけば山本さんは驚いた表情でこちらを見てくる。

「?」

それが何故なのかよく分からなくて首を傾げれば山本さんはあぁと話してくれる。

「いえ、今までの天女様達はそんな風に謝ったりしてこなかったから少し驚いてしまいました」

失礼しましたと頭を下げる山本さんに今度は私が驚く。

「そんな!迷惑を掛けてるのは私の方ですから山本さんが頭を下げないで下さい!」

手を左右に振りながら慌てる私に山本さんは下げていた頭を上げ少し悲しげに微笑んだ。
その表情に何故だか無性に泣きたくなったが山本さんは直ぐに元の表情へと戻り学園案内を再開したのだった。



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you(プロフ) - みこちさん» コメントありがとうございます。ご質問への解答としましては゛まだ゛伝えていないです。話が進む中でいずれ伝えるとは思いますがお待ち頂ければ幸いです。 (2021年5月10日 20時) (レス) id: c02772a708 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - youさん» 夢主は炎の呼吸の使い手なんですね。煉獄さんの継子だからですね。お聞きしますが、忍術学園の皆には、鬼殺隊や人喰い鬼の話は伝えていないのでしょうか? (2021年5月6日 2時) (レス) id: e0b3c2b120 (このIDを非表示/違反報告)
you(プロフ) - みこちさん» 初めまして、コメントありがとうございます。不定期更新にはなりますが頑張ります! (2021年4月28日 15時) (レス) id: c02772a708 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - 初めまして、みこちと申します。楽しみにしています。私も鬼滅の刃と兵庫水軍や忍たまのクロスオーバー書いています。よろしければお越しください。頑張って下さい。 (2021年4月26日 5時) (レス) id: e0b3c2b120 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:you | 作成日時:2021年4月20日 18時

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