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令和 ページ9

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゛れいわ゛という時代を知らないと言った私に各々が驚愕の表情を浮かべる。
だがそのどれもに疑念が伺え私は申し訳なさに眉を下げる。

「令和でない…」

「はい」

大川さんの呟きに私は頷く。

「では天女様は何処から来られたのじゃ?」

「此処が室町時代ならば今から500年以上先の、元号が゛大正゛の時代です」

「たいしょう…とな…」

大川さんの質問に答えると周りから大正を呟く声が聞こえる。

「゛たいしょう゛なんて、聞いた事ないですよ…」

「今までの天女様は皆令和から来ていたのに…」

それに続いて聞こえた言葉に私はハッと声を上げる。

「あ、あのっ!!」

「むっ、な、なんじゃ?」

突然声を上げた私に大川さんは戸惑いながらも返事をしてくれた。
それに感謝しつつ私はもう一つ気になっていた事を口にした。

「先程から皆さんがいう゛天女様゛って何なのです?」

「!」

私が言い切ると同時、室内が殺気で溢れ返る。
今までは申し訳程度に隠していた気配が今は完全に剥き出しである。

やはりこの質問は彼らを刺激するものなのだと理解するも、このままにしてはいけないと何故か思う自分がいる。

各々の殺気を一身に浴びながら、けれど臆する暇はないと大川さんを見据える。
そんな私を見て大川さんは一つ頷くと口を開いた。

「゛天女様゛とは其方の様にある日突然学園へと現れた女人の事をいうのじゃ」

「! 突然…?」

大川さんが話し始めた事に周囲は一瞬ざわつくもそれを右手を上げて彼は制する。
そうして困惑する彼らを置いて更に大川さんは言葉を続けた。

「そうじゃ、そうして彼女らは皆これより先の未来゛令和゛からやって来られた」

「れいわ………」

成る程と頷く。
それで皆口を揃えて゛れいわ゛と言っていたのかと。

「未来からやって来られた天女様方には行く場所がなく、また何故か皆が皆この学園の事を知っていた」

「これでも此処は忍者の学校、その存在が世間に知れるのは宜しくない」

「そこで天女様には学園の存在を内密にする代わりに学園へと滞在してもらい帰るまでの間保護しておるのじゃ」

そう一気に喋りきった大川さんは私へと視線を寄越す。
その顔を見て理解した。

「つまり、私も此処にお世話になれ…って事ですか」

「その通りじゃ」

ニカリと歯を見せ笑う大川さんにどうしたものかと頭を抱える。

私はこんな事してる場合じゃないのにーーー…



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you(プロフ) - みこちさん» コメントありがとうございます。ご質問への解答としましては゛まだ゛伝えていないです。話が進む中でいずれ伝えるとは思いますがお待ち頂ければ幸いです。 (2021年5月10日 20時) (レス) id: c02772a708 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - youさん» 夢主は炎の呼吸の使い手なんですね。煉獄さんの継子だからですね。お聞きしますが、忍術学園の皆には、鬼殺隊や人喰い鬼の話は伝えていないのでしょうか? (2021年5月6日 2時) (レス) id: e0b3c2b120 (このIDを非表示/違反報告)
you(プロフ) - みこちさん» 初めまして、コメントありがとうございます。不定期更新にはなりますが頑張ります! (2021年4月28日 15時) (レス) id: c02772a708 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - 初めまして、みこちと申します。楽しみにしています。私も鬼滅の刃と兵庫水軍や忍たまのクロスオーバー書いています。よろしければお越しください。頑張って下さい。 (2021年4月26日 5時) (レス) id: e0b3c2b120 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:you | 作成日時:2021年4月20日 18時

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