期待してもしなくてもどうせ結果は変わらない。 ページ9
.
体育祭当日。
♪ー続いての種目は借り人競走です。
最終走者列に、、光成だ。
自然と目で追いかける癖は抜けてなかった。
『位置について、よーいドン!!』
♪ー今最終走者スタートしました!白組速いです!!
同じクラスの北川くんも最終走者だ。
各々カードをめくり、該当する人を手当り次第探す走者たち。
うそだ。
うそだ。
【白色のシュシュ付けてる人】
光成は引いたカードを私に見せてくる。
「なんで、」
「いいから早く」
「他にもいるじゃん」
「俺がプレゼントしたやつ」
覚えてたんだ。
てかちゃっかり付けちゃってたんだな。
まだ一応付き合ってるから不自然では無いのか、なんてぐるぐる考えている間に光成に引っ張られながらゴールに向かう。
結果は2位だった。
「……さんきゅ、」
「あ、あのさ…」
「次生徒会種目の準備あるからごめん、」
「Aっ」
「避けられてるね多分」
「大丈夫、?」
自然消滅が1番楽なのかな。
.
195人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:やきぷりん | 作成日時:2021年9月22日 2時