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愛満ちて、堕ちる。【Last】 ページ39
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夕方になって止まない雨。
「気分下がるなぁ、」
「じゃあ、晴れにしてあげる」
「え、？笑」
「Aの心」
「なにそれ笑笑」
「雨降ってたら、晴れにしてあげるし、晴れてたら、雨降らせてあげる」
「雨やだよ笑」
「悪くないよ雨だって。Aがはじめて誘ってくれた日雨降ってたし」
「あぁ、バイト帰り？なつかしいね」
「…………、」
「………………、」
「すきだよ」
「うん」
「…電気消してくる」
雨の音。
軋む音。
2人の音。
「＿全部忘れて、俺だけ見てて……？」
全てが混ざりあう音の海に溺れ堕ちた。
1番好きなものをずっと1番好きでいること。
それは幸せを齎すけど、難しいことで。
たとえそれが2番目でも、はたまたn番目に変わっても。
矢印が向き合えば幸せになれるのかもね。
＿実はn番目。【Fin】＿
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作者名：やきぷりん | 作成日時：2021年9月22日 2時
