実はn番目。 (ページ27)

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うわきとうわきの鉢合わせ？ページ27

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夏休みも終盤に差しかかる頃。
特に何も無い日々が続いていた。

結局、光成とのデートも普通に楽しかった思い出に変わって、特に何も無かった。

私は1つクレームを言いたい。

なぜ、補講を夏休み前半と後半の2回にわける！？

前半に全部終わらせてくれよ。
暑い。

「顔死んでんぞ爆笑」

「あー？てか黒ちゃん世界史も赤点取ったの？」

「お前もな」

「歴史に対して興味ないしね」

「それな」

何かと波長が合うんだ。
赤点取る教科も、話す雰囲気とか温度感も。
前者は合ってどうするんだって感じだけど。笑

「そーいえばこーせーと別れたの？」

「……はい？」

「あ、いや別れてない？ならいいけ…」

「どういうこと…？」

まずいこと言っちゃった、と言わんばかりの表情でこちらを見る黒ちゃん。

言え。
そう視線で訴える。

「先に謝っとく。ごめん。確信は持てないけど、見た」

その先の言葉が想像つく。

「………一緒にいるとこ、こーせーと副会長が…ね、」

そうだよね。

「なにしてた？ふたり、」

「え、」

「一緒にいるところとか、何回か見たことあるし……？……生徒会も忙しいから2人での仕事とかあるじゃん、多分…？？………やましいこととかしてるなら別だなーって思ったけど、？笑そう………っ…だから、っ」

心臓が痛い。グサグサと抉られる感じ。

楽しかったって言えば泣いちゃうくらいまだ想ってくれてるんだ、大切にしてくれてるんだって信じてたのに。
まだ好きかも、って思えたのに。

半分浮気してる奴が何言ってんだって神様が突き放したのかな。

自ら言って地雷踏んで、傷ついてる私がばかばかしい。

「…ごめん、言わない方がよかったよな」

「ううん………もういいの、笑」

「A…」

「ありがとう……教えてくれて。………あるよ、1人や2人……＿＿くらい………ね、笑」

それだけ言ってその場から離れるように帰った。

別れよう。
ちゃんと、光成に言おう。

あの優しさももう時効だ。

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