実はn番目。 (ページ21)

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晴れにしてください。ページ21

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夏休みだけど補講があったため、バイトのシフトを入れていなかったこの日。

こうやってわださんと会うのは多分、初めて。
バイト帰りはわださんの家に行く、は最近は当たり前になりつつありそうで。

何も無い日は何だか、いつもと違う。

「なんかあったー？」

「……うーん…」

「なんでも聞くよ、？」

「うーん…」

頭を撫でながら抱きしめてくれる。
これがお互い1番ならば、浮気としてじゃなければ。

もっと幸せを感じてたのかな。

光成と副会長の関係ははっきりとはわからなかったけど、現状はシロに近い。

クロは私だけ。
何も知らないわださんを、知らない間に、知らない所で傷つけてる。

つらい、つらい。つらいんだよ。

光成への気持ちも、わださんへの気持ちも。

多分前者は、冷めきったところにあの優しさが、また的を射て、ズカズカと侵略してくる。
後者も冷えきった心を暖めなおしてくれる。

「…………っ、……」

あぁあ、泣いちゃった。

めんどくさい女でごめんなさい。

わがままで、子どもじみた私が嫌になる。

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