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黄:後にも先にも ページ32
貴「そろそろ、毎日同じ家に帰って来ませんか」
知り合って13年
付き合って8年
お互いもう30も半ば。
食器棚のマグカップ、
玄関のスリッパ、
洗面台の歯ブラシ、
私の家に彼の私物が、彼の家に私の私物が
一つずつ増えて行くたびに私は内心彼とはこのままなんじゃないか。そう思うようになっていた
こうやって同棲する訳でもなく、かと言ってバラバラになる訳でもなく、
ある意味自由で少し寂しくて。
だからこそ、彼の改まった態度も表情もくすぐったくて
泣けるほど嬉しい
「それはつまり、そういう？」
貴「そういうことです」
「もちろん、よろしくお願いします」
私にはこの人しかいないなあ、なんて。
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作者名：櫻子 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/4chuchuamour
作成日時：2019年1月21日 3時
