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桃:リメンバー ページ31
彼は私の事を覚えていてくれるんだろうか
彼はまだ私を好きでいてくれるんだろうか
彼を好きになれるんだろうか
彼を、
ぼんやりとした意識の中で横で眠る彼を目に入れる
綺麗な横顔にピンク色の髪
この顔を見るのも最後なのかと思いながら彼の腕から少しずつ身体を離す
彼とはちょっとした飲み友達みたいなものだった
でも、気付いたらこう言う関係になっていて。
お互いパートナーがいて
そろそろ引き際のような気がしていたのだ
だから未練のないフリをして潔く。
今世はちょっと違ったから来世は、なんて思ってしまうくらい
凄く凄く素敵な人。
覚えていなくてもいいから
また出会い直してくれるだろうか、
そう思いながら眺めるオフィス街は彼よりも弱いけれど今の私には強すぎる光を放っていた
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作者名：櫻子 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/4chuchuamour
作成日時：2019年1月21日 3時
