【呪術廻戦】君に愛の言の葉を【狗巻棘】

５(夢主視点) ページ7

自分が人と違うと気づいたのは５歳の頃。
この世に存在しないものが見えた。
髪の毛の色が両親とは違うことに父は他所で作った子だと母を罵った。
決定的だったのは恐ろしい化け物に襲われた時━━。
急に風が吹いて化け物を退けた。
護ったつもりが近くにいた両親も怪我を負った。
まもなく両親は離婚したけど引き取った母は一切私を見てはくれなかった。
母から見たら私の方が化け物。
母は私を隠すように閉じ込めた。
でも母も限界だった。
とある宗教団体にのめり込むようになったのは約２年前。
そして一週間前に私は教主に売られた。
母は最後まで私の事など見向きもしなかった。
私が教主宅に来てから化け物が寄ってくるようになった。
教主はすぐに逃げた。

君だけだったんだ。
私の手を握ってくれたのは……。


忘れろ


嗚呼
何もかも忘れて解放されるならそれでいい。



二人はそのまま意識を手放した。



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バシュッ

五条「やっと破れた
なかなかの呪詛師がいるようだね」

五条は敷地内に違和感を覚えた。

五条(この呪力の残穢……
まさか……)

伊地知「五条さん！」

棘ともう一人赤毛の少女が倒れていた。

五条「いないと思ったら……
ほら、早く棘運んで!!
硝子のとこ連れてくよ!!」

伊地知「えぇ?!五条さんは……？」

五条「えー？
抱っこすんなら女の子のがいいしぃ」

もう少女を姫抱きにしてる。
何だってこうも人間的にクズなんだろう……この人は。
狗巻二級術師貴方の教え子でしょうが……





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