【呪術廻戦】君に愛の言の葉を【狗巻棘】

10(夢主視点) ページ37

呪詛師・夏油傑の術式は呪霊操術。
その最大の強みは手数の多さ。

A「こちらの出方を見るためにまずは質より量で来ると思うんだ。
呪霊は私が引き受けるから憂太くんは夏油本人を叩いて」

憂太(なんか雰囲気変わった？
術式を思い出したからかな……
あんなにおどおどしてたのに……
でも……)

里香『里香わかんなぁぁい
ぜんぶ憂太がやっちゃえばいいじゃあん』

A「それじゃ憂太くんの負担が増えちゃうでしょう
呪霊操術には奥義みたいなものがあるの
それに対抗できるのは憂太くんと里香ちゃんだけ
私じゃ無理」

憂太「(ハキハキしてるけど僕ガン無視で里香ちゃんに話しかけるスタイルはブレないんだね)
凄いね
その戦術今組み立てたの？」

憂太くんは私の方をまっすぐ見てた。

A「え、あ……
反転術式続けて……」

憂太「もう大分安定したから
後は目を覚ますのを待つだけ
やっぱり僕の友達は凄い人ばかりだなぁ」

へにゃっと笑う憂太くん。
やっぱり棘くん以外男の人は緊張する。

A「全然凄くない
本に書いてあったことの応用だし
術式も記録のあるものは覚えただけだから」

憂太(いや、それが凄いんだよ
普通さ、本に書かれてたからって覚えられないからね)

私は近くに横たわる棘くんの手にそっと触れた。
少しだけ落ち着けた気がした。
大丈夫。
きっと出来る。

A「行こう
憂太くん、里香ちゃん!!」

憂太「うん！」

必ず帰ってくるから。
待っててね……棘くん。


ざっ

夏油「おかえり
おや、巫の娘も一緒かい？
せっかく命懸けで逃がしてくれたというのに」

A「わ……私は……
自……分の意思……で戻ってきた……
貴方を……祓う(殺す為に」

初めてできた友達は私が守る……!!






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